2014年8月27日水曜日

STAP細胞検証実験・中間報告:期待はしていないが「何だったのか」ということになる

理研が4月からやっているSTAP細胞検証実験の中間報告は期待していなかったとは言え、「何だったのか」という疑問が湧く。メデイアのWeb版は一斉に、論文に記された通りに検討を行ったが、報告されたようなSTAP細胞様細胞塊の出現は認められなかったと言う。

今まで22回試みたが、いずれもSTAP現象の再現は出来なかったが、丹羽リーダーは「断定は出来ない」と慎重だ。

臓器の摘出や細胞の回収には熟練した技術の必要な可能性もあるので、11月まで小保方さんの参画も予定しているらしい。

この実証実験は3月まで継続するようで、論文の条件やハーバード大が公開したストレス処理などの条件を変えて検証するらしい。

理研のHPより「STAP現象の検証の中間報告」を開いてみた。専門用語も含まれるが簡単な2枚の報告書だった。

ただ、毎日新聞web版では、酸性処理で細胞の塊のようなものが現れ、万能性の有無を確認すると「緑色蛍光タンパクが光った」と言うが、これは細胞が死ぬ際におきる「自家蛍光」のようだと言う。

これはSTAP細胞論文の疑惑が出た当初から専門家によって指摘されていたことだ。小保方さんが200回以上成功しているというのはこの「自家蛍光」だったのか。

それともES細胞とかTS細胞が混ざったことによる緑色蛍光だったのか。

キーマンの小保方さんも勘を取り戻すためのウォーミングアップが必要だとか、いろんな事があって精神的に不安定では、自らの実証実験も覚束ないのではないか。

ある程度小保方さんを信用していた笹井さんも、なかなか実験をしようとしない小保方さんに失望したのではないだろうか。

小保方さんが実証実験をやるといっても、理研内では「再現性なし」と見る研究者が多いだろう。「体調不良」で先延ばしするにも限界がある。

実証実験の結果が出次第、懲戒審査を再開するとも言うが、11月を待たずギブアップと判断した方が良いのではないか。

野依理事長自ら「未熟な研究者」と断じた小保方さんに実証実験をさせるなんて滑稽としか言いようがない。下村文科相や山本科学技術担当相の強い意向があったとしても、野依理事長は体を張って理研の立場を通すべきだったのではないか。

ここは、日本学術会議が助言しているように実証実験とは別に、不正論文の責任に応じて懲戒処分を急ぐべきではないか。それが「社会のための理研」へ向けた改革への第一歩だ。



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