2014年8月24日日曜日

政治を動かす力:内閣改造情報に見る政策か、権勢拡大志向か

政治を動かす力は政策も勿論大事だが、権勢拡大志向ではないか。9月3日の内閣改造を目指し、新聞報道によると永田町でいろんな情報が飛び交っているようだ。注目は安保相での安倍vs石破、女性登用での女性議員枠に誰が入るか、党内不満を解消するために入閣待機組の処遇そしてサプライ人事があるのか。政策もさることながら安倍総理、各派閥の領袖の権勢拡大志向が見え見えだ。

その中でもポスト安倍も絡んで石破さんがどう出るかが最大の関心事になってきた。安保担当相と言うよりも政治バランスの問題になってくる。

安倍総理は閣内に取り込んで石破さんの力をそぎ、長期政権の基礎を作りたいだろうが、石破さんや支持者はポスト安倍を狙った権勢拡大が至上命題になる。

それぞれの思惑が絡んで結局、石破さんは幹事長を外れ、安保担当相も固持することで無役になりそうだ。

安倍さんの周辺筋は選挙での候補者選び、集団的自衛権での公明党などとの対応に不満があると言えば、石破さんの方も官高党低の今の安倍政権のやり方には不満があるだろう。

集団的自衛権行使、集団的安保では安倍さんとの考えの違いもあるだろうし、安保相に着けば以前出版した本で主張していた点との違いを野党から追及される時間に追われて建設的な議論が出来ない可能性もある。

でも、今回の改造は政策課題を誰に担当させるかだ。

集団的自衛権行使にかかわる関連法案の改正と新法制定、集団的安保、経済政策、経済成長と財政再建、国土強靱化、TPP,近隣諸国との外交、北朝鮮問題、少子高齢化など重要政策課題を誰に任せるかだ。

朝日新聞(2014.8.23)に、政治部記者が現閣僚の勤務評定を満点が5つ星で表示していた。

一番成績が良かったのが4つ星で、ほとんどが2つ星だったと思う。

自分の意見を発信せず安倍総理の言いなりという評価もあった。国会審議のほとんどを官僚が作ったペーパーの棒読みに費やしている姿を見ると誰でも何とかなるのだろう。

しかし、自分の権勢拡大に血眼を上げるようでは、国民が安倍さんを諦めるのも時間の問題だ。

特に最近は驕りの姿勢が見え、危ない総理とみられている。野党の不甲斐なさから国会での追及はままならないが、県知事選、春の統一地方選で国民の民意を示すしかない。

今回の内閣改造、自民党執行部の人事で安倍さんの本意を見抜いてはどうか。

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