2014年8月31日日曜日

地球温暖化:CO2増でも気温は上がらず、人為説は間違いか

1960~2020年の全球平均地表気温偏差
黒太選が観測値
JGL Vol10,No3 2014.8
異常気象、巨大台風が増えると地球温暖化が頭に浮かぶが、今、CO2は増加しているが地球表面の気温上昇は停滞を示しているという。自然変動説を唱える赤祖父先生がその著書で「もうすぐどちらが正しいか分かる」と言っていたが、CO2人為説は間違っていたのか。

昨年3月、エコノミスト誌が「ここ15年間世界のCO2は増加しているが、地球表面の平均気温は上昇していない」という記事を掲載し驚かされたものだが、英国の気象庁も同様の発表をしている。

赤祖父先生は、地球温暖化の要因にCO2の影響も否定できないが、それは1/6程度で5/6は自然変動要因によるものだと言っていた。今の時点で考えるとその通りのような気がするが地球温暖化は進んでいるというのだ。

JGL(Vol10,No3,2014)「近年の地球温暖化の「停滞」」、NHKスペシャル(2014.8.30)「巨大災害」でCO2増でも気温が上昇しない「ハイエイタス」の原因は、地球温暖化が止まったのではなく、深海の層で熱を吸収しているのだという。

そして、10年後には停滞も終わり、再び気温の上昇が始まるというのだ(NHKスペシャル)。

平均気温の将来予測 
NHKスペシャル 2014.8.30
2100年には4.8℃平均気温が上昇するとか、上昇を2℃以内に抑制しようと地球温暖化対策が議論されているが、各国の思惑も絡んで対策は進んでいない。地球温暖化の科学的検証が不十分なままに政治課題になってしまったツケかもしれないが、自然災害が巨大化してくる中で温暖化原因物質の削減が再び注目されて来た感じだ。

JGLでは、1997~8年から今年まで10年間で気温上昇は0.03~0.05℃の上昇に留まっているが、地球が受ける余剰エネルギーは変わっていないし、太陽活動の変化、火山噴火などの自然要因はハイエイタスの10~20%だと言う。

ではその原因は何か。

深海の水温 NHKスペシャル
海洋の熱吸収はハイエイタス期間でも増え続け、運動によって良く海水が混ざり合う表層より深い700~2000mの深海層での水温上昇が検出されているのだという。

NHKスペシャルでも同様の指摘をしている。中緯度での海水温上昇の条件が整えば、700~2000mの深海層で水温が上昇するというのだ。

でも、これも10年後には終わりまた気温の上昇に転じるという。

また、CO2人為説に反する研究結果もある。アイスコアの研究で11700年前には5年間で10℃という急激な気温上昇もあったのだ。CO2人為説では説明できない、自然変動説に有利な研究結果とも思えるのだ。

地球表面の平均気温が上昇し海水面の温度が上昇、海水の蒸発が自然災害の要因になっていることは分かるし、年々巨大化している可能性もある。

研究者は、変化に適応することこそ人類にとって大きな挑戦だという(NHKスペシャル)。


電気、ガス、ガソリンの使用量に注意しなければならないが、無駄を排除することも地球温暖化防止には重要なのだ。

0 件のコメント: