2014年8月27日水曜日

脳天気な理研・野依理事長:それでも「辞任せず」で、国民は納得するか

理研が不正防止でアクションプランを発表したが、野依理事長は「辞任せず」と言ったそうだ。何という脳天気な理事長なのか。学者生活が長く、人から「先生 先生」と言われ批判されたこともないので世間離れしているとしか言いようがないが、国民が納得するか。

今回のSTAP細胞論文不正事件で、理研のみならず日本の科学界の信頼を著しく失墜させ、更に処分などを先送りしたために笹井さんを自殺に追いやった責任は重大である。

それでも辞任せず、「これから全力でこのアクションプランを進めるつもり」と言う。これで国民は納得するだろうか。年間850億円と言う運営費を税金で拠出している国民は納得できないのではないか。

野依理事長が自分には責任がないと考える根拠に「研究不正の問題は個人の責任」とかんがえているようだ。ノーベル賞受賞者らしい考えだが、世間一般では通用しない。

他の理事たちの責任についても「5人の理事は有能な人たち、アクションプランを確実に実施するためにも、いあなければならない人材」としているが、そんな有能な人材でありながら、どうして構造的欠陥による研究不正の発生を防止できなかったのか。そして問題発生後の危機管理がなっていなかったのか。

その監督官庁の文科省の下村大臣は「この課題をクリア―しなければ特定国立研究開発法人の法案は出せない。野依理事長の強力なリーダーシップで理研が生まれ変わってほしい」という意味の後押しをしたようだ。下村さんには理研より法案の方が大切なのだ。

しかし、これは間違っている。下村さんも政治家なら理研に対する国民の見方をしっかり読んだ方がよいのではないか。

今、野依理事長に「辞任したらどうか」と助言できるのは下村さんしかいないのだ。笹井さんの自殺に当たって、理研改革委員長は「ここまでなったら理事長が辞任しなければ国民は納得しないのではないか」とコメントしていたはずだ。

それが常識というものだ。

大きな犠牲を出し、CDBは規模が半減することは多くの研究者が路頭に迷うことにもなりかねない。そんな状況下でトップが残留では話にならない。

野依理事長は、即刻辞任すべきだ。野依理事長はお飾りの理事長だったことを忘れてはいけない。


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