2014年12月12日金曜日

どうしてこう言うことになるのか:自民300議席、2/3の可能性も

どうしてこう言うことになるのか。自民が一人勝ちで300議席越え、2/3の可能性も出て来たと各メデイアは同じような評価を報じる。だから真実味を帯びてくるが、これではダメだと言うことで野党、特に民主党が追い上げてきたという。

安倍自民党は野党壊滅作戦をとっているのか。海江田さん、枝野さん、菅さんら野党の幹部を狙い撃ちし落選に持って行き、野党に打撃を与える戦法に出て自民党の幹部が各選挙区にかり出されている。政治テロの様相だ。

日本の民主政治を維持するには、政権交代可能な政党ばかりでなく、政権と対等に張り合うことの出来る健全な野党を育てる必要があるが、何を間違ったか安倍自民党は野党の弱体化を狙っている。

安倍さんは自分の長期政権の足がかりに今回の「大義なき解散・総選挙」を打って出たのは分かっているが、本当に国民もそう願っているのか。

何で自民300越えなのか。

朝日新聞(2014.12.12)の衆院選中盤世論調査を見ると、「安倍首相にどのくらいの間、続けて欲しいか」の設問に「出来るだけ長く」が18%、「しばらくの間」が46%で64%が続投を容認している。衆院議員475人とすると64%では304人になる。今の小選挙区比例代表並立制では獲得票数以上の議席数を得ることが出来るので一概には言えないが300人越えは可能性が有り、衆院で憲法改正が発議できる2/3が316人だから、場合によっては自公で可能になるのだ。

でも、アベノミクスの恩恵を60%の人が受けているのか。大企業、富裕層は恩恵を受けているが多くの国民は格差拡大を感じているはずだ。憲法改正、集団的自衛権、集団安保制度、TPP,原発再稼働など安倍政権が争点化を避けている政治課題に賛成なのか。

主要争点であるアベノミクスの是非について、政権や自民党の幹部、野党は言及しているが自民党の候補者はアベノミクスの議論を避けようとしているのではないか。私の住んでいる選挙区の自民党候補者の選挙公報にはアベノミクスの語句がない。

選挙区では批判が多く自民党候補者自身も有権者に説明が難しいのだろう。中小企業の経営者から「アベノミクスの効果はない」と突っ込まれれば答えようがないのだ。
政権もそのことが分かっているから、次々にバラマキをやって批判者へ懐柔工作をやっている。今年度予算案に「臨時交付金」をきめるし、低所得者向けにガソリン購入費の補助、子育て世代の支援拡充、地域商品券の発行などに当てるらしい。

「アベノミクスは失敗」と言わせてはならないのだ。

朝日新聞によると東京都内の政党支持率では自民27%、民主6%など他の野党も大きく引き離されている。一方で「支持政党なし」は41%で、「答えない、分からない」13%を加えると無党派層は54%だ。

それにしても野党第一党の民主党は嫌われたものだ。

民主党・鳩山政権での沖縄基地問題での右往左往、菅政権での福島第一原発事故処理の拙さ、小沢さんとの党内確執、権力闘争の結果小沢グループの離党など民主党政権に対する評価は悪い。

維新の党を中心とする第三極構想も頓挫した。

後1日、54%を占める無党派層がどう判断するか。健全な民主政治、野党を育成するための第一歩でもある14日の衆院選・投開票なのだ。

結果に注目したい。

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