2015年6月25日木曜日

トヨタよ お前もか(4):慢心のトヨタにお灸、ハンプ容疑者は執行猶予つきで国外追放か

女性常務役員の麻薬取締法違反容疑での逮捕は、2兆円の利益を出し慢心気味のトヨタにお灸を据えたことになる。メデイアはトヨタを上得意の広告主として報道を控えていたのかと思ったが毎日新聞web版(2015.6.25)が「父が小包発送 トヨタ役員供述」で最近の状況を伝えた。当初「麻薬を輸入した考えはない」と言っていたようだがこれは犯罪者の常套句だ。

犯罪成立要件にどう当たっているか分からないが初犯なら執行猶予付きで国外追放になるのではないか。社会的責任を考えても容疑を受けただけでも脇が甘すぎた。

どうしてハンプ容疑者の空輸小包に麻薬であるオキシコドンが隠されていることを税関、警察が知り得たのか。ハンプ容疑者はアメリカでは乱用セレブとして有名だったとしてもこの小包に忍ばせて日本に送ることをどうして知り得たのか。送り主だった父親が誰かに話したのを取り締まり当局がキャッチして日本へ通報したとも考えられる。

日本にあっては実際にハンプ容疑者が手にするところを確認する必要がある。そこまで警察にマークされていたのだ。

麻薬であることを容疑者は知っていたはずだ。オキシコドンを入手するにはその薬剤がどんなものか調べるはずで、鎮痛剤に使う麻薬であるとともにヘロイン様の作用もあることぐらいは知っているはずだし、その取り扱いも知っていたはずで日本での取り扱いも知っていたとみるべきだ。

そして報道されている荷造りの仕方が余りにも幼稚すぎないか。子どもっぽいペンダント、ネックレスに加えて麻薬をいかにも隠すように梱包している。プロ(?)だったらもっと違うやり方がある。父が送ったと報道されているが4月に日本に来て一度帰国している。その時に自分で荷造りし後で日本に送るように依頼したのではないか。

何故、容疑者にオキシコドンが必要だったかと言うことだが、末期の癌ではなさそうだし容疑者は膝が痛かったためと言うがそのためにモルヒネの数倍強い麻薬を使用するか。正常な使用目的ではないことが分かる。

そして何故、帰国したのだから自分で持ち込まなかったのか。医者の処方があれば持ち込みは法に違反しないと言うがやっぱり使用目的に違法性があったためにためらったのだろうか。
本人が本当のことを言わなければ辻褄の合わないストーリーになり麻薬取締法違反の疑いが高まる。

それでも初犯と言うことで執行猶予つきになり国外追放になるのか。

今回の容疑者の本社常務役員登用は安倍政権の女性の活用に応えたものであったろうが、豊田社長の個人的考えも強かったようだ。年々利益を上げ2兆円企業に育ってきたトヨタに慢心が無かったか。

慢心にお灸を据える格好になった。「従業員や役員は私の子ども」、「子どものやったことは親が謝罪するのは当然」と言ってみたり「法を犯す意図はなかったと信じる」と容疑者を擁護してみたり、記者会見での豊田社長の言葉に何故か異様な感じがする。

「容疑を受けるようなこともあってはならないこと」とし即刻解任すべきだった。


[ 後記]
2015.7.1 日テレニュースeveryでハンプ容疑者が役員辞任届けを出しトヨタが池入れたというニュースを流した。
早い時期の辞任がトヨタのイメージダウンを最小限にすると判断したのか。
                                    (2015.7.1)


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