2017年3月28日火曜日

日銀出口戦略なし:安倍総理曰く「まだ物価上昇率2%を達していない」と

日銀の「お仕事」とは言え、量的緩和政策の出口戦略を安倍総理は「まだ物価上昇率2%に達していないのだから議論するのは早い」と答弁した。安倍総理に経済政策、金融政策を任せて良いのかと疑問を感じた。

参院予算委員会で桜井議員が「出口戦略がないままに国債を買い続けて本当に良いのか」と安倍総理に質問したときの安倍総理の答弁だった(讀賣新聞2017.3.27焦点採録より)。

日銀の2%物価上昇率目標は世界経済の影響もあるが国内需要も上がらず専門家ばかりでなく、素人の私にだって無理ではないかと思うぐらいだ。今はやっとゼロを脱して0.1%になったところだ。

安倍総理は出口戦略を議論するのは早いと言っているが、日銀では言及しないが裏では検討しているはずだ。しかし、これに言及することは安倍内閣の経済政策であるアベノミクスを否定することであり「アベノミクスの第2ステージ」と発言している事にも反することで、とてもではないが安倍政権では禁句なのだ。

黒田日銀も量的から長期金利0%に重点を移すという。一方で年80兆円の国債買い入れは維持するらしいが現在市場では国債が不足気味であり、このまま進めば市場に流通する国債が少なくなり取引などが成立しない事態も起きると懸念されている。

2%目標達成は不可能の状況下で何時、政策変更を切り出すのか。国有地格安払い下げの大スキャンダルを抱えている安倍政権を犠牲にしてでも金融政策の正常化に向けすすむべきではないか。出口戦略を出しても混乱はない。既に市場は織り込み済みなのではないか。


0 件のコメント: