2017年7月26日水曜日

安倍総理出席・閉会中審議:参考人の「記憶、記録がない」では真相究明は無理?

24,25日の安倍総理出席での閉会中審議は、「丁寧な説明」と言うから何か新しい事実でも出てくるかと思っていたが、相変わらずの参考人の「記録がない」「記憶がない」での証言拒否では真相究明などほど遠い。

国家公務員は「国民のため」に働かなければならないが、特別公務員(?)とでも言うのか安倍政権の中枢にいる公務員は「安倍総理のため」に働くのか。

首相周辺がこんなに頭の悪い連中で、政治を担っているのかと思うと呆気にとられた。今治市の担当者に面会したかどうかを問われている経産省・審議官(現)は「記録がない」「記憶がない」を何回も繰り返すが森友学園事件での理財局長が国税庁長官に出世したのが頭にあるのか。

攻める方も大変だ。自民党のヨイショ質問は例外として、野党の名のある質問者は見応えがあった。参院はさすがと感心した。

今回の疑惑は、戦略特区構想を推進する安倍総理と事業者の加計学園理事長の関係だ。今までの経緯から安倍総理が加計理事長を依怙贔屓して既得権益者を排除し新たな利権者に仕立て上げようとしていることだ。

行政の公平性が乱されることは、国益にも反することで安倍政権の政治姿勢が問われる。

更に獣医師が不足しているか、足りているかの根拠が主管のはずの農水省からも出て来ていない。内閣府からは「農水省は了解したから文科省も進めろ」という意味の忠告があったことを前川・前次官が証言している。でも農水省が前面に出ていない。

獣医学部新設で国会はゴタゴタしているが、テレビニュースで見る限り建設は急ピッチで進んでいるようだ。来年4月開校では間に合わないのだろう。審議会の答申も8月末には出るらしい。でも新聞報道によるとスタッフの確保に問題があるらしい。教員の質が問われているのだ。そういえば、京産大が辞退した理由の1つにスタッフの確保が難しくなったことを挙げていた。

審議では、安倍さんは加計理事長との関係を目立たないようにしようと必死だった。加計学園が今治市で獣医学部新設を申請していることを何時知ったかの質問に「戦略特区構想でのプロジェクトは数十ある」と特に事業者が加計学園である事には注目していなかったと嘯く。

加計理事長を依怙贔屓し、周りの官僚がそれに踊らされる行政の闇の部分があからさまになった今回の新獣医学部新設の戦略特区構想だ。

後は国民がどうジャッジするかだ。


テレビの国会中継ももっと面白くできないか。国会審議を中継しながら視聴者が納得したかどうかを画面の下に表示してはどうか。安倍総理の答弁や官僚の「記録がない」「記憶がない」では納得していないが、前川さんの証言では国民は納得しているなどの情報が見えて面白いのではないか。

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