2017年7月17日月曜日

内閣支持率下落:「他よりまし」から「信用できない」は自尊心を傷付けたか

メデイアは連日のように内閣支持率下落を伝え、コメンテーターはあれほど国会審議を拒んでいた安倍総理の急転直下の審議出席にそれぞれの解説を加える。その裏にどんな駆け引きがあったか知らないが、「他よりマシ」から「首相を信用できない」は安倍総理の自尊心を大きく傷つけたのだろう。

「説明が不十分」「信用できない」は一国の総理としては「自分の事が下落の要因」である事を考えればもっと早く決断すべきではなかったのか。

恐らく、菅官房長官を始め、官邸、内閣府の側近連中の間では、意見が対立していたのだろう。安倍総理は自分の都合良く「審議拒否」の側だったのだ。

しかし、国会閉会中審議に出席しても「丁寧な説明」が出来るとは限らない。そんなに「新しい事実」が出てくるとも限らないし、安倍総理がムキになって答えると「今までの発言と整合性」が取れない事態にも発展しかねない。

「バカに権力を与えてしまった」ことは政治信条を大きく狂わすことになったのだ。当時の民主党・野田総理との党首討論で「同意されれば明後日に解散します」という言質をとり腰を抜かさんばかりに驚いたのは安倍総裁だ。その時の初心は何処に行ったのか。

森友学園疑惑では「私や妻が関係していたら辞職する」とまで言った。森友疑惑では夫婦2人3脚での悪巧みは「忖度」政治として財務省、大阪府にまで影響を及ぼし、国有地の格安払い下げという国に大きな損失を与えてしまった。

私は、早くから産廃マニフェストを調べれば汚染ゴミの排出量は分かるはずとブログに書いたが、最近になって新聞が情報公開でマニフェストを入手したという。それによれば汚染土壌は1/10だったという。

森友、加計学園疑惑で2人とも利益を受けるのは安倍総理の「ご友人」をどう説明するのか。

たまたまとしては考えられない偶然だ。

「圧力を掛けたことはない」「私の意向を伝えたことはない」と公の場での圧力を否定するが、裏ではどうだったか分からない。和泉補佐官、萩生田副長官は内閣府での側近中の側近だ。「総理が言えないから私が言う」(和泉)、「文書は存在しても内容に記憶が無い」(萩生田)には国民が納得しない。

又、安倍総理の戦略特区構想にも本気度に疑問符がつく。プロセスに問題が有りギクシャクしたが「、2,3校あってもよいのではないか」、「固い既得権益者の岩盤にドリルで穴を開けるは大変」といいながら既得権益者の獣医師会の
意向を勘案して決めたという。安易過ぎないか。

なんと中途半端な行政、これでは公平性を維持しているとは思えない。

どう考えても国民に「丁寧な説明」が必要になるが以前の発言とどう整合性を保つのか。官邸関係者が雁首そろえて悪事を企てているのだろうが、そんな時が1番頭が活性化しているのだ。


0 件のコメント: