2023年8月1日火曜日

2%物価上昇見通せず:植田総裁、「無作為」で3回目決定会合逃げ切りか

 植田総裁が「賃上げに伴う物価2%上昇を目指すが実現を見通せる状況ではない」とマイナス金利、ETFの買い入れは変更しないが、評判の悪かったYCCを修正し、1%まで容認するという。0.5%は残すというが市場は「事実上のひきあげ」とみている。

政策決定会合が近づくと市場やメデイアは修正があるのではないかと警戒する後、今回はYCCの修正に終わった。いわゆる積極的な変更は、国民経済に及ぼす英子湯は大きいために「無作為」の変更でお茶を濁すか。

9年前に黒田総裁が「2年、2%」を大々的に発表した時の議事録が公開された。驚いたことに「2年とは意気込み」を示しただけという。根拠はないのだそうだ。

安倍政権で経済せいsカウとしてアベノミクスを発表その第1の矢に「異次元の金融緩和」を謳い市場にカネを流して物価を上げる政策に出た。当時の日銀白川総裁は抵抗したので、首にして黒田総裁が任命された。意気込んだのも当然だが、肝心の経営者は乗ってこなかった。

2%という数字は無理だったのだ。安倍さんが死亡した後、重しが取れたように日銀理事たちが「2%は最初から不可能」と発言しだした。当時も今までの物価実績から考えても無理と発言する専門家はいた。

一方、経営者は賃上げに背を向けた。人件費はコストと考え、グローバリゼーションに対応した。

賃上げ→消費伸びる→物価高の好循環など期待できなかった。安倍政権時も賃上げを要請したが、岸田政権での最近の賃上げがまともな行動であったが、今後の賃上げが期待できるか、物価上昇を超える賃上げが期待できるかはわからない。

最低賃金、時間給1000円が提案されたがフルタイムで働いても年収200万円という。世界は違う、1500円、2300円と高い。アルバイトだって1200円でも集まらないのだ。中小企業の経営者は困るというが、そんな企業はつぶれても仕方ないのだ。

植田総裁はkぅ芦田総裁の大きな変更は嫌いとみる。しかしYCCは修正し、市場の動向を見る。市場は今回「事実上の引き上げ」とみているが、今後も市場任せの修正見直しになるのか。



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