2023年8月8日火曜日

「核抑止論」は破綻?:でもプーチンは戦況不利とみると「核使用」を匂わす

広島市長は「原爆の日」の市長あいさつで「「核抑止論」は破綻していることを世界の指導者は直視するべきだ 」と述べた。しかしそんなことはない。ウクライナ侵攻を続けるプーチンは戦況が不利になると「核使用」の可能性を匂わせ、米国や欧州諸国の指導者は尻込みする。核抑止論を実戦に生かしている良い例だ。

さらに北朝鮮は核保有国と認めさせるためと米国を振り向かせるために核開発に力を入れる。ウクライナがロシアに侵攻されたのは、ウクライナが保有する核をロシアに返したためだと見ている。

松井広島市長の「核抑止力は破綻」発言の真相はどうなのか原爆の日の市長あいさつを読んでみた。

G7広島サミットが関係している。広島ビジョンで核兵器のない世界実現が究極の目標と再確認しながら、核兵器を防衛の目的に役立てるべきであるとの前提で安全保障政策をとっている考えが示された。

これに対して松井市長は核による威嚇を行う為政者がいる現実を踏まえ、世界中の指導者は核抑止論は破綻していることを直視すべきだというのだ。

核抑止論を正当化しているG7に反対しているのだ。

岸田総理が広島出身であることもあってG7サミットを広島で開催することを強引に進めたのではないか。岸田総理は広島ビジョンも出し自画自賛だったが、周囲はそうは思っていない。

何故、核兵器禁止条約の署名、批准せず、締結国かいぎにもオブザーバー出席しないのか。

原爆記念館訪問も、バイデン大統領とは意見の相違があったそうだ。原爆を日本に落とした米国の立場があったのだ。

一方で、カナダの首相はみなとは別に、一人で再訪問し資料をゆっくり見たそうだ。本当の指導者の姿だ。

プーチンも核使用を決断する前に一度広島の原爆資料館を見学すべきではないか。しかし、ICCから逮捕状が出ている身分だ。日本に来て拘束されたくないだろう。

核抑止論は今あの世界の安全保障上は生きている考えだ。


0 件のコメント: