2023年8月15日火曜日

理工農系学部に財政援助:ここぞとばかり飛びつくが、問われる教育力

 少子化が進んでおり大学によっては定員割れのところも出てきている大学受難の時代がやってくる。すでに学生も集まらず廃校した大学もあるが、瀬尾不が理工農系学部に財政支援するということで、飛びつく大学が出てきたが、似たような学部で独自の教育力があるのか心配だ。

福井大学の恐竜学部は地元が恐竜の化石が見つかるところで全国からファンが集まる利点を生かしての学部だ。

しかし、女子大や地方の大学では、「情報社会学部」「情報デザイン学部」「芸術工学部」「データサイエンス学部」などに多様な内容の学部、学科の増設を考えているようだ。

関心が高いのは食や農にかかわる食農系だ。今後食糧が不足することはわかっている。自給率を上げるため、放棄された農地の開発など期待は大きい。

しかし問題は独自の教育力ではないか。そんなに簡単に教授陣やスタッフをそろえることは難しくないか。だからいくつかの大学、学部を兼任したり、知識の浅いスタッフを助教などに採用したりすることはないのか。

これらは教育の質を落とす要因だ。

さらには定員で見ると女性の割合が大きい。男性より女性の方が頭がいいし、やる意思が高い。折角教えても家庭に入れば社会に貢献できない場合もある。

また、新しい技術が生まれてくると、それを使うのは犯罪集団が一番早いと言われている。今以上に闇サイドの発展で詐欺が横行する。社会問題も大きくなる。

しかし、理工農学部を財政支援するということは文科系学部を軽視していることであってはいけない。

政治、経済、社会、さらには日本文化などを軽視しては国家存亡にかかわる事態になる。今、世界は混乱の時代だ。ロシアの宇久ナイナ侵攻、後進国での内戦、クーデター、自国民が海外逃亡し難民になっているのに政治家は主導権争いをやっている。

肝心の国連は世界平和を維持する機能を失っている。文系学部の重要性を見失ってはいけない。むしろ文系を重視し、いったん就職するが再び理科系の学問を習得するコースも必要ではないのか。


    

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