2023年8月25日金曜日

欧米と中露の加盟国拡大競争:プーチンはBRICSで侵攻を正当化するが

世界はブロック化が進む。G7,20no欧米に対してBRICSの中露の仲間集めの加盟国拡大競争、プーチンはBRICSの理念を強調し、ウクライナ侵攻を正当化しているがBRICS諸国は本当に信用しているのか。

その理念とは、「平和」「協力支援」「お互いの利益尊重」で世界の切実な問題を解決するというのだが、プーチンのやっていることは真逆のことではないのか。

新聞報道では、先のアフリカ諸国との首脳会談で「経済支援には感謝するが、ウクライナとの戦争は止めてほしい 」とプーチンは言われたはずだ。

国連での「ロシア非難決議」で賛成141、反対5,棄権35,意思を示さず12で賛成以外は53か国だった。そこへ日米、中露がしのぎを削って食い込もうとしている。25日の新聞ではサウジアラビアなど6か国のBRICS加盟が承認されたという。

BRICSは今、34か国、世界人口の40%、GDP26%、経済支援、エネルギー問題や安全保障でしのぎを削っているのだ。

でもアフリカの本音は「経済支援には感謝するがウクライナ侵攻は止めてほしい」のだ。

これらの諸国がロシアのウクライナ侵攻に賛成しているとは思えない。何かあったときは同様のことが起きると危惧しているはずだ。

一方、主導するロシア、中国には大きな国内問題を抱えている。ロシアはウクライナ侵攻で世界中から経済制裁を受け、国内経済は悲惨な状況ではないのか。働き手の若者は国外に脱出している、さらに危惧する事態が発生している。プリゴジン氏の乗った航空機が撃墜されたのだ。バイデン大統領が言っていた「ロシアに何かが起きるとプーチンが関与している」と。

中国も不動産バブル崩壊で1800兆円もの負債を抱え、世界不況への心配があるし、米国との経済摩擦は解決していない。若者の失業率は50%に近いという。人口減少、需要不足で何かあると習体制を揺るがす結果になる。

ブラジルもウクライナ侵攻に反対、国連決議に賛成だが対ロ政策には反対。インドは「クワット」、G20のメンバーでバランス外交を展開している。

BRICSはプーチンの考えているような味方ではない。ICCから逮捕状が出ている身だ、思うような外交はできないだろう。そこを中国が補うのだろうが中国も対抗はアメリカだ。


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