2023年8月4日金曜日

何故進まぬ温暖化対策:人為説vs自然現象説、目標未達をどう説明するのか

 今年夏の猛暑の原因は、北極の気温上昇で熱帯との温度差が縮小し、偏西風が蛇行、北から熱風、南から大雨を供給する現象だという。気温上昇となるとCO2と気温の関係で、その対策はCO2の削減に行き着くのか。

しかし今の世界平均CO2濃度は410ppm付近で確実に増加傾向だ。一方、世界の平均気温は14.6℃付近だ。ところが平均気温を調べようと思いネットで検索すると、偏差値で表示されている。これじゃ一般の人が理解するのは難しい。

ところが、2014年ごろ10年間、CO2は上昇しているが気温は停滞している・・ハイエイタス・・ことが分かった。確かエコノミスト誌が指摘したことで、専門家の間で研究が進んだ。

日本でも東京大学などの研究者が全球気候モデルでシミュレーションし2000年ごろのハイエイタスの再現に成功したという。気候の内部変動の気温に対する寄与は27~49%と無視できない結果だったが、今後人為起源の影響が大きくなると減少するだろうというのだ。

いわゆる、自然変動説寄り人為説を主張しているのだ。

今言われていることは、1.5℃の上昇範囲に抑える目標は無理、IPCCの報告でも2035年までに60%削減する必要があるが、大量に排出する中国がG7で支持していないのだ。

さらに、各国がまじめに削減目標を達成したとしても気温は2.8℃上昇すると言われている。何が本当の問題なのだ。計算で数字をいじくりまわしているだけなのか。

今は、ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー問題は混とんとしている。ロシアからの原油、天然ガスの輸入を控えている欧州諸国、原子力発電、風力発電に軸足を置く国も出てきた。

兎に角ウクライナ侵攻を停止し、世界のエネルギー問題を見直す必要がある。


0 件のコメント: