理研・STAP細胞不正事件も「ES細胞説」が優勢になってきたが、何故かスッキリしない。身内である理研、東大そして若山さんらの遺伝子解析結果からSTAP細胞の存在の根拠がなくなりES細胞説が高まってきた。
これ等の結果から改革委員会は、先の報告記者会見で世界三大不正と言い、「故意にES細胞をもちこんだ」とまで言及した。他の機関の専門家もSTAP細胞を否定する見解を新聞紙上でコメントしている。
でも、一方で「STAP細胞はない」とは断定できない空気もあるのだ。テレビの情報番組のコメンテーターである科学ジャーナリストも0.1%の可能性は残されていると否定するには歯切れが悪い。
若山さんも「STAP細胞である根拠はなくなった」というが、「絶対にない」とは言えないというのだ。今まで信じていたから気持としてそういうのだろう。
「絶対にないとは言えない」理由として、小保方さんの「STAP細胞はあります」を信ずる専門家はいないだろう。
やはり笹井さんのES細胞、iPS細胞だけでは説明できない3つの現象を挙げて信頼性のある仮説と断じた弁明記者会見があげられる。その時は確か、「ES細胞が混在する可能性は実験をやったことのない人間の空論」とか言っていたはずだ。
それなのに何故、「ES細胞説」が出てきたのか。混入したのではなく、ES細胞そのものだったということか。
理研も、今回の若山さんの解析だけでは断定できず、今後さらに詳しく調べるという。一度大々的にSTAP細胞を発表した手前、すぐには否定できないのだろう。
感情論から小保方さんを検証実験に参加させろと言う意見もある。
下村文部科学相は、小保方さんしか実験に成功しないのであれば、処分は別として小保方さんに専門家監視のもとで再現実験をやらしたらどうかという。しかし、文科省は理研の監督官庁だ。こういうことを言っては「極めて厳しい処分」ができないのではないか。
懲戒解雇した人間に検証実験に協力しろとは不可能なことを言う。お小保方さんだって「検証実験に参加したい」とは解雇されたくないということなのではないか。
しかも「小保方さんしか再現できない実験は科学ではないのではないか」と思うのだが、否定されながら何年か後に真実だったという研究もあるらしい。ニュース番組のコメンテーターが言っていたが、具体的には誰のことか。
STAP細胞は夢の細胞で本当だとすれば、大きな収益にもつながるものですぐには離せない研究なのだろう。
しかし、ダラダラした実験は税金の無駄遣いにもなる。実験計画をしっかり立て、こうなったら撤退するという説明を国民にすべきではないのか。
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