2014年6月18日水曜日

理研・STAP細胞不正事件(2):笹井さん 本当に「STAP細胞は信頼できる仮説」か

笹井さん、本当にSTAP細胞は、あなたが言うように「信頼できる仮説」なのか。身内の理研からでさえ「ES細胞の可能性」を指摘され、共著者の若山さんが16日に第三者に依頼していた解析結果を記者会見で発表し、「STAP細胞の存在する証拠がない」としたが、「絶対にないとはいえない」ことにも言及した。

「STAP細胞はES細胞」との説に、新聞でスポットのコメントを寄せる研究者は同調するが、テレビの情報番組に出る常連の科学ジャーナリストは「0.1%の可能性も残されている」と歯切れの悪いコメントだ。

万一、後後に実在したとなると自分に傷がつくと心配しての考えだろう。

そんな中で完全に否定したのは、理研改革委員会だ。「ないと思う」と言い、記者の質問に「故意に混ぜた」とまで言及した。

今回の不正事件の要因に、「ハーバードというブランド力」に実験ノートを見せろとは言えなかった(若山)とか、小保方さんのサギ師的プレゼンテーションに惑わされた面もあるだろう。

でも、その残された可能性は、小保方さんの「STAP細胞はあります」よりも笹井さんの「ES細胞やiPS細胞などでは説明できない3つの現象が認められた」という弁明記者会見での発言にあるのではないか。

ノーベル賞に近い研究者と言われた笹井さんだ。本当かどうかは分からないが、皆信用するだろう。会見場で配られたiPS細胞との比較表が誤解を招く表現だったと回収されたことを考えると実体のない現象をでっち上げている可能性もある。


仕方ないことだろうが、今理研には改革委員会からセンターの解体、センター長、笹井副センター長などの更迭が突きつけられている。

巨大な組織にあって笹井さんは崖っぷちに立たされているのだ。

本来なら自ら責任ととって辞職すべきであるが、笹井さんは何の動きもしない。まさか自分に厳しい処分はくだらないだろうと思っているのだろうか。

おまけに、WEBニュースによると、若山さんが共著者に「STAP細胞の存在の根拠がなくなった」ことを報告したら丹羽さん以外は「意味がない」と一笑に付したという。

ここまで来ても責任を感じない理研の幹部なのだ。

もう一度、笹井さんに確認しよう。

○本当にSTAP細胞でないと説明できない現象があったのか。実際には確認できていない現象だとすると、嘘と言うことになり、「ES細胞だった」ということで解決出来るのだ。

○若山さんの解析結果をどう評価するのか。自分は細胞屋でマウス屋の言うことは信用できないとでも言うのか。
今は、笹井さんより若山さんの方が信頼されているのではないか。

○そこまでして、理研を守ろうとしているのか

そして自ら責任をとって辞任したらどうか。

若山さんは、理研の処分が決まったら「自ら処分を申し出る」と発言している。世界三大不正事件と断じられたSTAP細胞捏造事件の最も責任のある立場にいた笹井さんだ。潔く自ら身を引くべきだ。

その前に、本当のことを言わなければならない。「3つの現象は、本当に確認されたものなのか」を。


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