2019年6月13日木曜日

「シンゾー大丈夫か」(1):安倍総理のイラン訪問、勝算あってのことか、事態の悪化は避けられると見たか


安倍総理が国内政治スケジュールも慌ただしい中でイランを訪問、ロハニ大統領と会談、ハメネイ師と会うという。安倍外交もそれらしき実績が見当たらないというのに何故と疑問がわく。内心勝算合ってのことか、諸般の事情から万一成果がなくともこれ以上の事態の悪化はないと見たか。

イランは安倍総理の訪問を歓迎しているし、日本もイランと90周年、二国間の強化を図りたいところだ。特に原油の9割を頼っている中東の平和、安全は願うところだ。

トランプ大統領はイランの核開発を辞めさせ、核兵器を作らせないためには、米英独仏露中と締結した2015年のイラン核合意では不十分として離脱し経済制裁の強化を打ち出した。原油の全面禁輸はイラン経済にとっては痛手で米国が緩和するのを願っている。

それでも中東の緊張の要因は米国による経済戦争とみなしており共同記者発表でも「戦争になることは願っていないが、攻撃されれば対抗する」姿勢を崩していない。

安倍総理に原油全面禁輸の緩和をトランプ大統領に伝えてほしい仲介を望んでいるのだ。

米国の離脱後、ペルシャ湾岸では緊張が高まり、米国は空母エイブラハム・リンカーンと戦略爆撃機B52をペルシャ湾に派遣、「戦争になるならイランは終わり」とトランプ大統領はツイッターしたそうだ。イラクの大使館員も国外退去を命じた。

ハメネイ師とも会うというが、ハメネイ師は「米国との交渉は毒」と言い、再交渉に反対している。それでも安倍総理と会うというのはどういうことか。

安倍総理は、「地域の不安定化を防ぎ平和と安定を追及すべきだ」と核合意を支持している。イランと同調しているが、これはトランプ大統領の考えとあわない。どうするつもりか。トランプ大統領と事前に電話会談したというが了解されているのか。

新聞報道では核合意を巡りイランに矛盾が出ているということはイランも手詰まり状態であるのか。

「米国とイランの対話」を仲介する安倍総理が会談でどう話したのか。

経済制裁をテコに「互いの譲歩」を仲介するということなのか。トランプ大統領の強硬姿勢には「相手方の譲歩」がある。

何やら対北朝鮮の非核化、経済制裁とダブらないか。米朝会談で「拉致問題を話した」とトランプ大統領の口癖だが、対イランのロハニ大統領会談で「伝えておいたよ」と安倍総理がトランプ大統領に報告するのか。

G20で自分の実績として紹介するのか。それとも今後どこからか会談内容がリークするのか。

会談の結果がわからなければ参院選で大ぼらを吹いてもわからない。



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