2019年6月29日土曜日

大阪G20首脳会議(4):一体何だったのか、呆気なく終わった感じだ

大阪G20首脳会議が終わった。あっけなく終わった感じで一体何だったというのか。表向きは体裁を整えているようだが明日の新聞で舞台裏がわかるだろう。あれほどもめると思われていた米中首脳会談も米中紛争は世界経済に大きなリスクを与えていることぐらい、トランプ大統領も習主席もわかっている。

宣言では「世界経済は貿易をめぐる緊張から依然として下振れリスクはある。こうした状況下に注意しながらG20は力強い経済成長をけん引していくことで一致したという。

「自由、公正、無差別な貿易体制の維持、発展できる共通点を見出すことができた」というがトランプ大統領の「保護貿易」は二国間貿易でのバランスだ。今後はバランスのある貿易を進めるということか。

トランプ大統領も米中首脳会談を「非常に良い会談だった。想定より良い内容、交渉を継続する」という。きっと公正な合意が見つかるだろうということは今回は合意を得なかったようだ。第4弾の関税は見送るようだ。

一方の習主席は「協調、協力、安定を基調とした米中関係を推進する」という。保護主義と戦うつもりはなさそうだ。

今回の米中首脳会談は一応おとなしく閉めて、今後の協議継続だ。

安倍総理は「大阪宣言を採択することができた。文言、調整に作業を進めてくれた各国シェルパに感謝する」と関係者の努力を評価して終わった。

トランプ大統領と安倍総理の友好関係を崩さないことを第一に考えた大阪G20首脳会議だった。

0 件のコメント: