菅総理の苦し紛れの国会答弁、記者会見答弁が続く。記者の質問に「仮定の問題には答えられない」は危機管理のできていない政権と思えるが、「相手方の関係で詳細差し控える」はろくな交渉ができなかったことの裏返しだ。
危機管理とは「想定外のことも想定でき対応が検討されていることだが、政権の座にいる菅総理にしてみればいろんなケースでの対応を比較しているはずだ。「答えられない」のは思った予測が出ていないことなのだろう。
「相手方の関係で詳細は控える」とは、交渉事の詳細を野党から質問されたときに、不利なことだったら政権に影響すると考えて答えることを避けたのだ。
今回のファイザー社のCEOとの「ワクチン量」に関する交渉事で、「9月までに供給されるめど」との菅発言で、うまくいっていなかった証拠ではないか。新聞報道では当初、ニューヨークにいるファイザー社のCEOを滞在先のワシントンに呼び寄せての交渉と言うことだったが、拒否され袖にされたという。
電話会談も10分と言うことは、通訳を入れての会話は正味2.5分、これじゃ量的詰めなどできない。本来なら「1.5億本の供給を9月までに」というべきだがそうはいかなかったのだろう。
安倍政権の時に国会提案の法案審議で、石原担当相(何の法案か忘れたがアメリカとの交渉事、TPPだったか)が野党から交渉の内容について質問されていた時に「相手のいることだから詳細はコメントできない。法案について質問してくれ」と繰り返し野党の質問を突っぱねたことを覚えている。
こういった交渉事も隠し事をしていてもいつかは相手方から詳細が漏れてくるものだ。その時は政権の座にはいない。
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