4月1日の衆院本会議で武田総務相に対する野党の不信任決議案が自民、公明両党の反対で否決されたという。と言うことは、自民、公明は今の総務省の一連の接待疑惑、不祥事を是と見るのか。
誰が聴いても、見ても大臣の答弁、高級官僚の答弁は腑に落ちない。虚偽答弁、「記憶にない」の繰り返し答弁。否認していたが新しい証拠が提示されると打って変わって認める答弁、省内調査をし減給処分にするが、重なる疑惑に停職処分、疑惑の本人は即退職する。
女性登用のサプライズ人事で内閣広報官になり、記者会見嫌いの菅総理を質問切りで助けた女性広報官も高額の接待を受け国会で質問攻めにあった。その後の国会招致を前に体調不良で急きょ入院、官邸は退職させる「口封じ」に出た。
今回の疑惑事件で特筆すべきは、菅総理が総務大臣時代から構築した総務省権力構造、そして長男が東北新社と言う許認可事業社に就職し総務省の高級官僚に食い込んでいたことだ。
公平な行政、許認可業務に疑いを持たすこれらの行為を自民公明は是としたのか。
これでは国会が行政を監督することにならない。
過去にも、旧大蔵省で「ノーパンしゃぶしゃぶ」接待疑惑があった。難しい国家公務員試験をパスした国家公務員とは思えない破廉恥事件だったが、当時の三塚大臣は責任を取って辞任した。
それに比べれば罪が大きい武田総務相は辞任しないという。菅総理は「職務にとどまり総務省を立て直す」ことが責任を取ることになるという。こういった不祥事を指摘されるまで見逃していた総務相に何ができるいうのか。
要は自民、公明の政権与党の「メンツ」問題だが、「恥知らず」にメンツなどない。
今、解散総選挙風が政界に吹き始めているが、半年以内に総選挙はある。その時までにこの接待疑惑を忘れず国民は審判を下すべきだ。
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