小池都知事が26日、1か月ぶりの記者会見に臨んだ時の記者の重病説の質問に「いい加減なことを言うなよと思っている、今こうやって元気に出てきている」と反論、更に「辞任説」に至っては「そういうのが余計なことと言っているのだ」と不快感をあらわにした。
しかし一番肝心なことは「2度とも選挙期間中、選挙前の体調不良、緊急入院だったのか」と言うことではないのか。
一度目は、東京都議会議員選挙の時だ。自民党候補者が都民ファーストの会に負ける予想が出て、当時の二階幹事長が小池知事に「くぎを刺した」結果、都議会議員選挙中は表に出ず、入院と言うことにしたのではないか。
しかし、仲間である都民ファーストの会の候補を無視することもできず、最後の1日を候補者激励に回ったという。応援はしていないということだった。選挙結果は自民党が勝利、都民ファーストの会は僅差で野党第一党の立場を守った。
さすが小池知事の影響力はすごいと評価を挙げた。
2回目は衆院議員選挙だった。都民ファーストの会は事前に国政政党「ファーストの会」をったい挙げ、候補者を選ぶことを公表した。しかし、岸田総理が間髪入れず解散総選挙に打って出たために候補者選びができず断念した経緯がある。
小池知事は一連の動きに関わっていないという。
でも機会あるごとに国政進出がうわさされる。
今の都知事の仕事は、パッとしない。新規感染者数は激減している。記者会見も、ワンボイスで一都3県の知事がまとまって動くチャンスのなくなった。目だつ仕事がないのだ。数日前に官邸を訪れて岸田総理と会見したが、コロナ対策だったようだ。
これからは厄介な問題が出てくる。東京オリンピックでの無観客による収入減などでの費用負担問題、大会後の施設の維持管理費の問題など都民に負担を押し付ける問題が出てくる。
これを避けるには、次の参院選に出るための辞任しかない。
でも参院選では女性初の総理など目指せない。頼りの二階さんも幹事長をやめた。自民党に帰る道が閉ざされたか。他の議員は皆小池都知事を警戒している。
私は、2度に渡る体調不良で緊急入院の真偽はわからないが、選挙期間中の緊急入院措置は問題だと思う。
もうすでに政治生命は尽きている。騒ぐのは何もわからない記者だけだ。