COP26開催国のシャーマ議長は、とにかく「1.5度の目標」を忘れず、各国との協議を進め、その成果として今世紀末2.7度上昇幅がIEAなどの予測で1.8度と2℃未満は達成できるらしい。
しかし2030年までの削減、2050年までの実質ゼロを掲げるが、目標達成は至難の業だ。
会議前にジョンソン首相が電話で「石炭火力発電の廃止」を要求してきたらしいが、輸出に対する資金援助はやめるとしても、エネルギー政策として国内での石炭火力発電の廃止は現実的でない。だから、CO2排出ゼロ技術の開発を説明した。
日本にとってありがたいことは、火力発電に頼る米中、インドも段階的全廃に加わらなかったことだ。
どうしても実質ゼロで欠かせない原発再稼働も安全対策、裁判で係争中の原発もあり遅々として進まない。一方でフランスはエネルギーの自立化のために原発建設を再開するという。フランスは核燃料再処理の技術もありトータルシステムとしての原発問題を考えなければならないのだ。
メタンガスも目標に上がってきた。温暖化はシベリアなどの凍土を溶かしメタンが発生するのだ。牛のゲップも問題になった。もう牛肉が食えなくなるのか。
20か国が2040年までに世界に新車販売のすべてをEVやFCVの「ゼロエミッション車」にするというが、日本、米国、ドイツ、フランスは不参加だという。大きい市場の中国は35年までに新車販売でEVを主流にするという。こっちの方が現実的か。
その中国も米国とのあらゆる面で敵対的だったが、気候変動問題では協力を強調した。メタン排出、再生エネルギー、森林保全などがテーマになるらしい。
日本のどうするか。遅れを取ることはできない。
ここまで気候変動問題が複雑になってくると「毎日の省エネ活動がどうなのか」と疑問が上がってこないか。
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