量的緩和政策の効果も出ず、デフレが続く日本経済を省みるとその張本人は白川、安倍、浜田、黒田の日銀関係者か政府か。それとも国民のデフレ意識か。でも円は「国の力のしるし」と考えるとインフレ時代は通貨高、デフレ時代は通貨安と考えると今の円安は国力か。でも「悪い円安」という見方もある。
今の日本の経済は「円安とデフレ」、民主党政権を通して「円高とデフレ」は長期不況の要因といわれ、日銀も新しい日本銀行法で「インフレは悪いものだがデフレは必ずしも悪くない」と緊縮金融政策を取っていた。
当時インフレターゲットはハイパーインフレへの警戒が強かった。
政権に戻った当時の安倍政権は異次元の量的緩和策を訴え、急激な量的緩和策に当時の白川日銀総裁は批判的だった。
当時の対GDP比で見ても日銀のバランスシートは欧米の中央銀行に比べても最大規模で、日銀は著雪にわたって金融緩和をやっていたのだ。アメリカが危機に瀕したとき白川総裁がFRB議長に「日銀を見習ったら」とアドバイスしたことがあるほどだ。
しかしその後FRB2.8倍、EU2.1倍イングランド3.5倍と通過供給量を増やしていったが日銀はたったの20%だった。
しかし、「円高とデフレ」は変わらず、急速な量的緩和を要求された白川日銀総裁は任期途中で辞任した。政府はリフレ派経済学者を政策委員に送り込んだ。安倍総理の金融政策を操るリーダーがエール大名誉教授の浜田さんだ。
安倍総理は「物価2%」のインフレターゲットを掲げ、通貨供給量を増やすために黒田総裁を選んだ。黒田総裁は「2年で2%」のキャッチフレーズを記者会見で披露した。
アベノミクスで株価は30%上昇、円も20%下がる。アベノミクスは成果を出し始めたが、市場はすでに日本をターゲットにしていたために市場とアベノミクスの金融政策が一致しただけだったという見方もある。
浜田さんは成果を問われて「雇用が増えたんだからいいじゃないか」と言い出した。量的緩和策の成果を否定しているのか。
今、FRB、ECBは量的緩和縮小に向かい、FRBは利上げも視野に入れている。そうなるとドル買い、円売りで「円安」が進む。「悪い円安」といわれだした。
成長率は先進国一低い。物価上昇もゼロ付近だ。それでも日銀は物価2%まで量的緩和を継続するという。黒田総裁は「海外と事情が違う」ともいう。
FRBのパウエル議長は来年からさらに4年任期が延び8年になるが、黒田総裁の任期は9年を超えるか。
黒田総裁が在位している間は市場は安心、安定を信じている。市場や国民の意識をかえるには黒田総裁の交代しかない。
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