2021年11月18日木曜日

一体どうなる円為替:「上がれば上がるで困る」「下がれば下がるで困る」

 

今、11490銭、円安が続き「悪い円安」と言われ出した。今後どうなるか、115円から117円台にもなるらしい。輸出にはメリットがあるが輸入品は高くなり生活に大きく響く。「下がれば下がるで困る」円安だ。 

民主党政権から自民党政権に代わるとき、安倍自民党総裁は「市場にカネを流せば円安になる、物価は上がる」と異次元の量的緩和策を掲げ総選挙で勝ち、総理の座に上った。 

狙い通り円安で輸出産業が勢いを取り戻し、民主党政権以来78円と言う円高に悩まされてきた日本経済はよみがえった。

しかし、円相場は経済力を反映している。円高は日本経済の強さ、円安は弱さを表すと習ったことがある。円高から円安は経済力を落としているのか。 

新聞報道では円の実効為替レートが問題らしい。26年前の1995年は150.85で最高値を付けたがその後低下が続き安倍政権時の2015年には67.63の低水準で今、68.71らしい。 

安倍前総理がアベノミクスで日本経済の活性化を目指したが、市場の評価は低い。

民主党政権時の円高局面では企業は年初に想定円為替で計画していたが、収益に大きく影響することになった。1円の変動で数百億円の違いが出たのだ。

勿論、政府は知らない内に為替介入をし理想と思われる相場に市場を誘導した。それ以前の自民党政権でも為替介入をし、アメリカから警告される羽目になった。それでも民主党政権では為替介入していたことがわかった。 

円安、ドル高はどうなるか。 

FRBは量的緩和縮小、利上げも視野に入っているというからドル高か。日銀は量的緩和継続で金利も超低い。金利差が円安、ドル高になる。 

円安は輸出産業にはメリットになる。海外生産が多いとどうなるか。輸入品の価格は高騰し国民の日常生に大きく影響する。今の円安は「悪い円安」と言う。 

円高になれば輸出などの競争力は落ちる。一方輸入品は安くなり国民生活にはメリットが大きい。しかしこちらだって「悪い円高」もあるのだ。 

「上がれば上がるで困り、下がれば下がるで困る」市場の生き物だ。

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