何時も日大で不祥事が起きると田中理事長の存在が注目される。大学トップとして一切コメントを発表していない。雲隠れか「知らぬ、存ぜぬ」で責任回避するなのだ。教育機関でありながら教育面でマイナス印象だ。
田中理事長の対応次第では90億円にも上る助成金の交付が問題になる。今回は一時停止で今後の対応見るらしい。前回のアメフット部の不祥事も一時停止されたが関係者の処分などで減額交付されたらしい。
今回の不祥事は金銭がらみだから面倒だ。おまけに地検特捜部が動いている。
発端は、板橋付属病院の老朽化による新築工事だ。今問題になっているのは設計管理費24億円でそこから側近の元理事や医療法人前理事長からの「お礼」として田中理事長に8000万円ほどが還流し、日大に4.2億円の損害を与えたのではないかと疑われているのだ。
新聞報道では立替工事の設計・監理で日大から医療法人理事長に2億2千万円が流出し、お礼として4000万円が田中理事長に。もう一つは医療機器の調達(役2億円を上乗せ)でのお礼として田中理事長に3000万円が還流されたというのだ。
こういう事案ではよくあることだが、送った側は「認め」、もらった側は「否認する」ことだ。
地検特捜部は2度にわたって田中理事長宅を家宅捜索し、証拠物件(?)を押収しているが、田中理事長側は家族の事業も含めた別物だと抗弁しているらしい。そうすると所得税法違反で8000万円が税務報告されていないことになるらしい。
田中理事長は日大のトップとして「損害を受けた側」と、「お礼」を受け取った側と2つの立場がある。
4.2億円の損害を日大が被っているのだから「被害届」を出したらどうかと特捜部に言われたそうだが、日大は「保留にする」と発表している。
捜査上、自分のかかわりが明らかになることを田中理事長は回避しようとしている。被害届を出すとなると理事長の承認が必要だ。
日大には大学事業推進の面と教育の面がある。教育的なことを考えると受験生、在校生に良いわけがない。
不思議なことだが、日大には危機管理部、法学部があるはずだ。何故、発言しないのか。
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