よく経済で「悪化が良貨を駆逐する」という。理論物理学者が「世論力学」を提唱し、「良貨は17%以上あれば悪貨を駆逐できる」と言うのだ。これを政治の世界に適用すると、良貨(立憲)は17%以上の政党支持があれば悪貨(自民)を駆逐できる」と私は理解した。
今、立憲は新代表選びで4人が立候補すると言う。逢坂さんは「党の信頼で役立つ政党」、小川さんは「支持のウィングを広げ政権の受け皿」、西村さんは「足腰を強めボトムアップの政治」、泉さんは「新自由主義と戦う姿勢、正S買うを打ち出す」という。
どの候補も自民党政権との違いを強調しているが、どの候補が党員の共感を得、期間中に対立候補の支持まで巻き込むことが出来るか。事前のグループ別の票割どおりだと今後が心もとない。
17%以上の政党支持率に持っていけるのは誰か。
17%の数値には根拠があるのだ。「銀河の片隅で科学夜話」(全卓樹著 朝日出版2020.2)で紹介されている。
それによるとパリの理工科大学の理論物理学者のセルジュ・がラム博士の「世論力学」と言う考え方を発表したという。民主主義の多数決を突き放した観察で、多数決の数学的正当化は「3人寄れば文殊の知恵」によるらしい。
17%と言う数値は3人で意見を調整することによる出てきた数字であるが5人になっても少々変わるだけで本質は変わらないそうだ。
民主的手続きを踏んだ多数決を行うときは2割にも満たない確信を持った少数意見が残りの多数意見全体の意見に優先するという。ところが、少数派独裁が現れるとも言う。エネルギー分野、医師会、農協など少数派が不思議に巨大な権力をふるっているのが現実とも言う(同上)。
だから政治の世界でも定見を持った少数派が17%以上占めれば浮動票を凌ぐことになる。
良貨(立憲など野党)が17%以上の支持率を得れば悪貨(自民党)を駆逐することになるのだ。
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