2021年11月29日月曜日

現代社会特有の「災害」?:サイバー攻撃、コンピューター・システムダウン

 

銀行ATM、交通機関の発券、中央官庁の情報、国の防衛システムなどから個別のインターネットシステムと現代はコンピューターシステム無くして成り立たない社会になってきたが、一旦障害が発生すると「甚大な災害」をもたらす。 

そこに目を付けてか、ランサムウェアー(身代金ウィルス)によるサイバー攻撃が横行、年々手口が巧妙になり被害が拡大している。 

都会も田舎もない世界中に張り巡らされ、日常生活に便宜をもたらせてくれるから被害を受けると影響は大きい。新聞報道のように病院が攻撃されると大国人命に影響が出るのだ。 

新聞報道では、田舎の中核病院である半田病院がランサムウェアーによる栽培攻撃で大きな影響が出ているという。よく調べるといろんな隙間があり防御も難しいらしい。 

30年ほど前だったか、私も地方で基幹病院に通院していたことがある。丁度その頃大病院もコンピューターシステムを導入し始めるころで、紙のカルテからコンピューターによる電子カルテに代わる頃だ。 

待合室で待っていると診察室から医師が患者に尋ねる声とキーボードを叩く音が聞こえる。キーボードをたたく音の時間の方が長い。初めてのことで医師がガチャガチャやっていると端末が動かなくなる。しばらくして院内放送が「しばらくお待ちください」という。 

隣に座っていた女性の患者さんが「私たち患者のことをよく見てくれているのかしら」と不信がった。 

その後病院も進歩した。患者が受付でカルテをもらわなくても診療科の前で待っていると呼ばれる。医師の前に画面が写されている。胸部エックス線をとり待っていると画像が映し出される。 

小さな町の歯科医院でも診察台の前に私の歯の状況が一目でわかる映像が写す。診察治療が終わると医師が端末を叩き入力すると処置と治療代が出力される。 

紙のカルテはない。「もしトラブったらどうするんですか」と聞くとバックアップを取り終了後業者がメンテナンスをやっているという。 

最近改装した皮膚科医院では、診察券を出し待合室で待っていると、名前を呼ばれ診察室に入ると私のカルテが映し出される。受付で問診票に記入したことがすでにインプットされている。 

診察、治療が終わると次の予約日を記した紙をもらって待合室で待っていると、呼ばれる。薬局での処方箋をもらって自動会計システム採用で診察券のバーコードをかざすと治療費の請求書、領収書が出てくる。 

結構省力化されている。 

小さな町の医院でもこれだけのことだ。大きな病院になるとコンピューターシステムも大きくなる。更にいろんな検査機器がつながっている。電子カルテの維持管理、システム全体、精密検査機器の専門業者によるメンテナンスが必要になる。 

そこに大きな落とし穴があるようだ。 

病院ではシステム管理、セキュリテイー管理の専門家は確保できないという。だから業者任せだろう。 

しかし落とし穴は意外なところにある。医師や関係者の日常の業務に潜んでいるらしい。 

新聞報道では院内ネットに外部からアクセスできるVPN(仮想プライベートネットワーク)の通信機器が多数接続されていていつも使用する「かるて」「外来」「問診」などの単語にウィルスが埋め込まれているというのだ。 

病院ばかりではない。コロナ禍でテレワークが進めば自宅から会社その他の機関のネットワークに接続するために多くのVANが設置され、狙われる危険があることだ。

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