岸田総理は当初、「分配から成長へ」と提言していたが途中から「まず成長し果実を分配」と言い出した。金儲けできている人たちから生活にも苦しむ貧しい人たちへ利益を分配することは理想だが、なかなかうまく行かない。反対も多く、経済が混乱するのだ。
だから、まず成長選略を採用しその果実を貧しい人たちに分配することに転換したのだが、成長が見込まれなければ「分配」も出来ない。生活レベルを上げて経済全体を成長路線に持っていくことも出来ない。企業や金持ちは儲けは自分で保有したいのだ。
ところで今ニュースになっている「観光支援策」は疲弊している地方の観光業を支援するために補助するから宿泊、旅行をしろという内容らしい。
都道府県別にGOTO再開までに都道府県別に宿泊割引、旅行クーポンで観光事業を支援するという。
例えば、10,000円以上の宿泊の場合は5000円割引、クーポン2000円付与するという。10000円の旅行で7000円が補助されるのだ。
そんなに安く良好できるのであれば参加しなければ損、コロナ禍で旅行を控えていたので良い機会だと思っている国民が多い。
でも旅行しようと思う人はそれなりに蓄えもあるのではないか。そんなに旅行に行きたければ自分の金で行けば良いのではないか。
世の中には今日の生活にも困っている人が多い。無料の弁当を配給するイベントには多くの人が集まる。子供食堂でニコニコしながら食事する親子を見ると涙が出る。子供が学校にも行けず親の面倒を見ている家庭も多い。シングルマザーは寝る暇も惜しんで働いている。生活保護を求める国民は多いはずだ。
旅行を楽しめる人たちをどうして支援するのか。観光業者が困っているというが、他の業種でも楽ではないのだ。
年金生活でも高い医療費、税金を納めているし、支給金額も減額されている。観光業だけを助ける施策は止めてほしい。勿論観光業にはいろんな分野の業者が絡んで複雑だが、旅行に行きたければ自分のカネで行ったらどうか。国、都道府県を上げて支援するものではない。
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