週刊ポスト 2022.7.15より |
石川県能登半島地震は珠洲市付近の地下10km付近まで地下水が上昇し地面を押し上げ、160回以上と群発地震が発生、あの松代地震と同じようだが、今後も大きな地震の発生に注意が必要というが、次に巨大地震の可能性があるのが、地震が頻発している京都だという(週刊ポスト、AERAの最近号)。
どんな状況なのか、tenki.jpで調べてみたら、今年に入って3月からM4クラスの地震が多発している。
3月31日M4.3、震度4、4月25日M4.1、震度3、4月26にちM4.1,震度3、5月2日M4.4,震度4、5月9日M3.2、震度1、5月21日M3.7,震度2、6月3日M3.4,震度2、6月7日M2.4,震度1、6月28日M3.2,震度1と言う。
震源は京都府亀岡市、地下12km付近で原因はわからないらしい。しかし、三つ峠京都西山断層帯が存在する。ここは1968年にM5が発生、直下型地震だったという。
週刊ポストによると、京都では1596年(慶長伏見地震M7)、1830年京都地震(M6.5)が記録に残るが、これ以降に大きな地震が発生していないのだ。
しかし、9世紀には827、851、868、880年に大きな群発地震が発生している(歴史の中の大地動乱」保立道久薯 岩波新書2012.8)。今世紀は9世紀の天地動乱の時代に似ていると専門家は指摘する。868年の1年後に貞観地震が発生しているのだ。
県庁所在地には活断層が多い。断層が市街地直下を通過している。京都市はその一つだ。大津市と京都市の琵琶湖西岸断層帯はM7.1~7.8の発生確率が3%と言われ、震度は7だ。このほかに花折断層帯M6.8~7.3,確率0~0.6、震度7。京都西山断層帯M7.5、0~0.8、震度7。このほかに生駒断層帯、有馬ー高月断層帯などが存在する(「活断層地震はどこまで予測できるか」遠田著 講談社 2016.12)。
発生確率が低くても安心ができない。熊本地震の布田川断層帯の発生確率は最大で0.9%だが、すでに発生した。
京都も危ない。花折断層が伏見ー京大グランドー修学院ー八瀬ー三千院をとおり日本海に抜けている。あの三千院の門前で記念写真をとっているが、あれは花折断層が動いてできた地形なのだ。
私は、9世紀の3度にわたる京都群発地震は必ず来ると思っている。
以前、京大地震研究所が京都、大津間の山間部井戸水水位観測で水位が高止まりしたのを確認、研究所は近いうちに地震が発生すると学会、大学のHPで警告、監視を強化したが、残念ながら発生していない。今ではGPS測位など新たな技術が検討されているが、当時の地震予知では井戸水水位異常が認められていたのだ。
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2012.10.17掲載
10月13日京都府南部M3.8、震度2:揺れる京都、花折断層帯か yamotojapan.blogpost.com/2012/10/m38.html
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