2022年6月17日金曜日

G20バリ島サミット:ジョコ大統領の思惑もプーチン参加でつぶれるか

 インドネシアのバリ島でのG20サミットが揺れている。プーチンが参加の意向を示していることでプーチンの発言時に退席する国が出たり、共同声明もまとめられない事態になるのだ。

議長国であるインドネシアのジョコ大統領は「会議の成功には全構成国の参加が比す」という。これまでの議長国にならい全構成国の参加を求めているのだ。

しかし、ウクライナ侵攻でロシアは歓迎されず、先のG20財務相中央銀行総裁会議は、ロシアの財務相発言時に米国、カナダ、英国などの代表が一斉に席を立ったという。日本は退席せずにロシアを批判する発言をしたらしい。

ジョコ大統領の思惑もある。G20サミットを成功させて外交でも実績を挙げたいのだ。

ゼレンスキー大統領も招待されている。プーチンはそれでも参加を強行するか。参加して何を主張するのか。

従来通り、ウクライナ侵攻の正当性、NATO拡大阻止、ウクライナへの重火器供与批判、そして「核保有国」でけん制するか。これなら参加する必要はない。混乱させるだけだ。

思い切って、停戦などの提案をするとサプライズになる。ジョコ大統領は男を挙げたことになるが、無理だろう。

プーチンも世界の動きを肌で感じ、侵攻の処理に当たる時期ではないか。

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