バイデン大統領のインド太平洋構想、日米韓外交が終わったと思ったら中国の王外相が対抗すべく南太平洋島しょ国外交に取り掛かった。フィジーでは経済貿易では合意できたというが安全保障では合意できなかったようだ。
国内経済が疲弊し他国から経済援助を受けるにもなかなか思うようにはカネが集まらないが、中国だけは経済支援に積極的だ。でも安全保障ともなると中国に警戒する。当然だろう政治体制が違う。
中国は「一帯一路」をアジア、アフリカで陸海のシルクロードを構築中だ。ところが、このほかに南太平洋からアルゼンチンまで延ばすのが中国の海洋戦術だというのだ。
フィジーでは経済貿易では合意されたが、安全保障では合意に至らなかったという。近くにはアメリカ寄りのオーストラリアがある。一方に偏るのは危険なのだ。
一方で経済支援ではスリランカを思い出す。独裁者一族に牛耳られ、各国から経済支援を受けたが、ご他聞にもれず、自らの蓄財、国は危機的状況だ。国内は大混乱、反政府でもが頻発、閣僚辞任、中央銀行総裁交代でも収まらないか。
経済開発支援を推進する中国は「一帯一路」で支援した。しかしスリランカは債務の返済が出来ず港湾周辺を99年間中国に借地することになった。こんなことが増えれば100年後には世界各地の中国の飛び地が出来るか。
スリランカとはどんな国か。GDPは807億USD,ウクライの1//2だ。対外債務は2021年で350億ドル(約4兆円)。10%が中国からの借金、4000億円?、でも金利は6%を超える高さだ。
しかし、中国はそれだけではない。5月31日のテレビ朝日ワイドスクランブルでは「1帯一路」志向は南太平洋を超えてアルゼンチンまで延びる海洋戦略だというのだ。アルゼンチンには54億円かけてパラボナアンテナの宇宙開発が進んでいる。月面の裏側を取ったシーンにはこの宇宙基地が活躍したというのだ。
現在の政治体制では世界を制することは出来ないだろうが、「民主主義と専制主義」の戦いで中国がアメリカに対峙しているのだろう。
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