今回の兵庫県知事選で、斎藤氏が出馬し返り咲いたのには驚いた。辞職した理由が文書問題で斎藤氏自身のパワハラなどの事案が報道機関や県議に内部告発され、斎藤さんは「誰だ」と調査を副知事に告発者探しを命じた。副知事は相当厳しい犯人探し、取り調べを行った結果、告発者の死を招いた。
斎藤さんは公益通報者保護法で内部告発者を保護する義務があったが、内容が自分の事案なので「嘘八百」「などと言って保護する必要はないと判断したのだろう。しかし職員には保護すべきだと提言した者もいるので斎藤さんの怒りのあまりの調査になった。
議会は百条委員会を設置し調査、斎藤氏は表情も変えずに出席する姿がテレビで見られた。
内容が公になるにしたがって、県議会vs斎藤の構図になりメデイアもそれに同調した。「悪者斎藤」が世論になった。
斎藤氏は辞職するとともに県知事選に再出馬した。本来は出馬を控える事態だったと思う。それほど「自分は悪くない」「間違ったことはしていない」という思いが強かったのだ。
選挙戦では対抗馬の稲村さんが優勢だったが、途中から斎藤氏優勢になった。新聞やテレビの情報しか知らなかった私にとって、斎藤氏陣営尾がSNSで情報発信し巻き返しに出たという。数百人のボランティアがSNSで斎藤氏のプロフィール、政策を訴え拡散させた。
若者層がSNSで斎藤支持に回ったらしい。「斎藤悪者」論から「斎藤氏に同情」論が高まったのだろう。さらにSNSにつきものの稲村さんへのフェイク情報も拡散、否定するのが大変だったという。
今後の選挙を考えるとSNSへの対応も重要になる。新聞やテレビを見ない若者にどう訴えていくか。
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