2010年6月4日金曜日

民主党再生は、8ヶ月の総括から


鳩山さんの唯一の功績は、「小沢さん道づれ」のトップ2人の同時辞任になった。各方面の評価は良かったモノの、急がれる民主党の代表選へ向けた取り組みは旧来の民主党の姿丸出しで、鳩山さんが願った「本来の民主党らしさ」への回帰に疑問が出てくる。

菅さんの「小沢さんは少し静かにしたほうがよい」とか、閣僚の「権力の2重構造は民主主義に反する」発言など小沢さんからの距離を置く発言は、小沢さんに振り廻され、すべて「小沢さんの意向」で決まる政策に民主党の特異な体質がある。

4年ほど前の連立構想破談時の「今の民主党に政権を担う能力はない」という小沢語録は
現実のものとなり、今回の鳩山辞任にいたった。

民主党が、昨年8月30日の「本日、政権交代」の原点に返るには、この8ヶ月の民主党政権の総括をやる必要がある。

国民に提案した「マニフェストはどうだったのか、財源を赤字国債に頼る是非」、「政策を実行するための司令塔 政治主導と言いながら各閣僚がバラバラなことをやっていなかったか」、「その政策を担う能力があったのか」「余りにも大きな権力を持つ小沢さんがあっての政府と党の権力の二重構造」「知識、行政能力を持つ官僚を排除しての政治主導のあり方」「自民党以上に悪しき選挙手法」さらには「政治とカネの問題での民主党内の自浄能力の無さ」、「安全保障で考え方の違う政党との連立」にどう評価するのか。

しかし、なんと言っても民主党に後から加わった小沢さんの存在は、良かれ悪しかれ評価は分かれるが、日本の政治のためには鳩山さんと同時に政界から去った方が良さそうだ。
党の権力者である小沢さんの説明不足が、側近の忖度で強権政治に至ったことは反省すべきである。

小沢さんの権勢を背後に、権力を振るい利権に預かる議員も多かったのではないかと思うが、国民はそれに嫌気を刺している。我々が選んで国会に送った代表者を、小沢さんの権勢の道具に使ってほしきない。

民主党再生への道は、この8ヶ月の民主政権の総括をきちんとやると同時に、「小沢離れ」
をしていかなければならない。小沢さんは、自民党の青木さんを「過去の人」と評したが、そういう小沢さんも「過去の人」なのだ。

これからの政治は、民主党が「小沢離れ」をして再生できるか、自民党が若い力で新しい自民党に再生できるかにかかっている。

取りあえずは、菅さんが言ったように「みんなが参加できる政治、政調を復活する」ことに期待する。

今、新代表に菅さんが選ばれた。樽床さん129票、菅さん291票。

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