2010年6月21日月曜日

鶴岡八幡宮の「ひこばえ」:普段は邪魔な新芽も大イチョウ再生の役目


普段、健全な樹木の邪魔な新芽「ひこばえ」も、鶴岡八幡宮の大イチョウの場合は、再生の重要な役目を負うことになった。

3月10日に倒木した樹齢800~1000年とも言われ、歴史的にも訳ありの大イチョウはご神木だから尚更注目を集める。

樹木の寿命が尽きるときは、自ら新芽を出して、次の世代を残そうとすることは、何かで読んだことがある。鶴岡八幡宮の大イチョウはどうだったのか。誰もまだ寿命が尽きることはないと思っていたようだ。

八幡宮の人の話では、倒れた大イチョウを根元から4mの処を切って左側に植え、右側に根を残して埋め戻したという。大イチョウは、高さ30m、16mほど残し、先は壊れたらしい。

今は、両方に多数の新芽「ひこばえ」が出ているが、これにより栄養分が根に行き根が成長するかどうかが重要なことらしい。3年後にその可能性がはっきりするという。

山林、山里、庭の植木も「ひこばえ」をしっかり剪定しなければ、荒れるし、正常な成長は不可能だ。普段はやっかいな新芽も輪廻に欠かせないモノなのだ。
写真:3月10日倒れ、再生を目指す鶴岡八幡宮の大イチョウの「ひこばえ」

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