2010年6月1日火曜日

小沢発言「民主党にまだ政権を担う能力なし」が現実に

「この民主党には、まだ政権担当能力はない」とは、小沢さんが代表の時に自民党の小渕政権と連立構想を企て、民主党幹部に拒否され連立が頓挫。確か、代表を慰留された時の小沢さんの会見での発言である。

それから何年経ったか、昨年8月30日の「本日、政権交代」で、政権の座に就いたが、鳩山政権、政権与党の体たらくは目に余るモノがあり、民主党に一票を投じた国民を失望させている。

その当時、小沢さんはどういう理由で「政権担当能力がない」と言ったかは定かでない。

旧自民党から労組出身者と多義にわたる議員を抱えるが、政権に付いた経験のあるのは、自治大臣をやった小沢さん、厚生大臣の菅さん位だ。小沢さんは背後で権力を握る「闇将軍」の誉れ(?)高い。

国会では野党時代に、若手、中堅の議員が自民党政権を追求する姿は、頼もしさを感じたモノである。「この人達が政権を担当すれば、すべてうまく行くのでは」と錯覚を起こしたのも無理はない。

しかし、実際に政権に就いてみると、がっかりさせることばかりだ。

「反自民」一辺倒だったマニフェストは、財源、現実問題が壁になって公約違反の声も挙がってきた。選挙を控えてその見直しさえままならない。

権力者と言われる小沢さんの「悪」の部分は付きまとう。「政治とカネ」の問題は検察に対する「小沢擁護」として、民主党は異常な動きをしている。小沢さんは小沢さんで、自分の権力の源泉である議員数をバックに、勝手気ままな政治手法を駆使している。

小沢さんに担がれた政権でうまく行った試しはないが、鳩山さんも例にもれず「軽くて、パーがよい」を証明している。鳩山さんの「弱」点は、重要事項を自分で決断したことがないことなのか。リーダーシップの欠如、「その場しのぎの発言」は全く信を失い、総理の資質問題になった。

そして、普天間移設問題に見るように、安全保障の考え方など勉強している集団が見あたらないことだ。自民党のように利権誘導の「族」議員の存在は問題ではあるが、政策を研究し、政権を導いていくシステムが出来ていない。

今の民主党にあるのは、親小沢か反小沢だけである。「選挙に強い」、「政界再編は小沢さんでなければ出来ない」で「国民の生活が第一」をモットーに出来るのか。

今、小沢さんの10年前の危惧「民主党に政権を担う能力はない」ことが証明された。そして民意を反映する能力にも欠けているのだ。こんな民主党政権は短期間で終わった方がよい。

沸きあがる「鳩山降ろし」に、小沢、輿石、鳩山さんは「厳しい局面であるが、国家国民のために3人で力を合わせてがんばろう」と話し合ったと言うが、国家国民のためであるのなら「3人共に辞任することだ」。

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