2012年1月31日火曜日

自民・町村氏、民主のマニフェスト違反、隠蔽体質を追及


国会衆議院予算委員会で民主党の
マニフェスト違反、隠蔽体質を追及
する自民党・町村氏
2012.1.31 NHK国会中継より

31日の衆議院予算委員会で、自民党・町村氏が民主党のマニフェスト違反、隠ぺい体質を追求した。マニフェスト違反は、谷垣総裁も代表質問でかなりの時間を使い改めて国民の信を問えと追求したばかりだ。解散・総選挙で復権を狙う自民党にとっては1丁目1番地の政治課題であり、民主党がマニフェストに掲げた年金制度改革での試算の有無、原子力災害対策関連会議での議事録のないことで民主党の隠ぺい体質を明らかにしようとした。

町村氏は、消費税は4年間据え置く、子ども手当、普天間問題の大きな柱で政権をとったが、実施できなかったのだからもう一度国民に信を問え。何をしてもよいのなら国民の信頼を失うと野田総理の考えをただした。

野田総理は、マニフェストは中間検証し、実現できない理由、見通しの甘かったことには真摯に反省するが、子ども手当や農業でできるものは可能な限りやっている。選挙で国民の判断をいただきたいと反論した。

マニフェスト違反は、できなかった部分については国民に謝罪すべきであるが、野田総理は反省し謝罪するコメントはしているが、自民党はどんな格好での謝罪を要求しているのか。解散・総選挙しか謝罪の手段はないのか。

民主党も、自民党もマニフェストという亡霊に悩まされているようだ。大阪維新の会の橋下大阪市長は、国政に参戦するにあたって、「維新の会」の政策をまとめているところだというが、民主党のようなマニフェストにはしないという。確信のない予算化、時期を記することは避けたいようだ。

また、町村氏は民主党の情報公開に関連して、年金制度改革で基礎年金70000円は任期中のものではないと言ったり、資料は出さないという。試算はあるのかないのかと問い詰めた。

野田総理は、昨年の一体改革抜本対策検討委員会で資料を提出したというが、古川さんは役員会の議論の中で検討したと言い、党全体のものではないことを強調している。小宮山厚生労働相は民主党の調査会の依頼で試算したと答弁した。

町村氏は、これは民主党の隠ぺい体質だ。野党時代は情報公開、情報公開と言って、民主党が政権を取ると急に出さないという。可笑しくないか。さらに原発災害対策会議議事録がないというが会議には必ずあるはずだ。末席に座って居る者は記録を取っている。
公文書管理担当だった枝野さんは知らないというが、菅さんや枝野さんを処分できないかと隠ぺい体質の責任を追及した。

野田総理は、試算の問題は、一定の人が検討で使ったもので、党内で共有した問題ではないので隠ぺいではなく責任ある行動をどうするかの問題だという。

では、マニフェストで掲げた最低年金制度7万円に対して、野田総理はどう責任ある行動をとるのか。

議事録のなかったことに関して、野田総理は議事内容が不十分であったり、なかったことに関しては遺憾である。資料の整理を2月中に実施し、その取り組みで責任を果たしたいという。

民主党は野党時代正論を吐く真っ当な正当だと思っていたが、実態は逆らしい。町村さんが官房長官の時に情報公開に関連し公文書の管理を民主党の求めで整備した。それが政権についた途端に隠ぺい体質に変わったと皮肉った。

野党時代と与党時代で考え方、行動に整合性がないことは、政治を混乱させるばかりだ。民主党は「クリーンで開かれた政治、誰でもわかる政治を目指す」と颯爽と登場したが、国民を裏切る政権だったのか。

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