2012年5月7日月曜日

仏大統領選、ギリシャ議会選:世界は緊縮より変革、経済成長路線を望むか


財政緊縮策から経済成長路線を訴え
フランス大統領選に勝利したオランド氏
2012.5.7 NHKおはよう日本

フランス大統領選、ギリシャ議会選は、今の生活からの変革、緊縮から経済成長路線への変更を望んでいる。オバマvsロムニー、サルコジvsオランド共に「変革か実績か」で大統領選を戦っているが、新人優勢が伝えられる。リーマンショック、ギリシャ政府債務問題以来、厳しい世界経済に現職大統領は緊縮政策で対応してきたが、国民は新しい展開を望んでいるのか。

7日早朝NHKテレビ・ニュースでフランス大統領選はサルコジ現大統領を抑えて、社会党のオランド候補が党カウになったと知った。

オランド候補は、国民は変化を選んだ、希望を与えられうれしく思う。財政緊縮だけが選択肢ではなく、経済成長と雇用促進で繁栄の道を与える。ドイツとは協力しながら信用不安対策にあたると会見していた。

敗北のサルコジ大統領は、電話で試練を乗り越えてほしいと電話したという。

2人の政策は全く反対だ。オランド候補が教職員6万人増員計画を発表すると無駄使いとサルコジ候補は大反対、サルコジの緊縮財政維持に対して、オランドは成長戦略、サルコジの原発推進にたいしてオランドは縮原発だ。

サルコジ候補の実績に対してオランド候補は変革を訴え、オランド候補が勝利した。

米大統領選でも、オバマ大統領は格差是正、失業対策、景気対策を訴えているが、雇用統計、経済指標の発表ごとに為替、株価が目まぐるしき上下動するほど難しい政治運営を強いられている。連休中の野田総理の訪米で厚遇されたように見えたが、背景には中国の存在があったためだろう。でもオバマ大統領は「心ここにあらず」だったのだろう。

共和党のロムニー候補も候補者指名争いで一枚岩ではないことが分かった。

更に、政府債務問題の発火点になったギリシャの議会選挙も財政緊縮政策vs見直しの戦いのようだが、財政緊縮を進める連立が過半数を確保するのは難しい状況になっているようだ。

日本も政権が進める財政再建、消費税増税でもめている。我が国がとらなければならない政策は緊縮ではなく、成長路線だという主張は国会議員、エコノミストの間でも根強い。こんな日本の経済下での緊縮政策ではデフレから脱却できない。ここは思い切った財政出動で経済成長路線に持って行くべきだというのだ。
どちらが正解か判断に苦しむ。経済は消費者の感情に動かされることを考えれば、緊縮政策は気分的にも冷え込む方だ。

変革を求め、世界の潮流は緊縮政策から成長路線なのだ。 

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