2012年7月1日日曜日

民主党よ 何処へ


先の小沢、輿石会談では報道陣が
ごった返した民主党本部前

「民主党よ いずこへ」、これからの政治の行く方を暗示する難しい政局になってきた。「国民のため」であるべき社会保障と税の一体改革での採決で多数の造反者を出した民主党、野田政権はケジメをつけるべく造反者の処分に踏み出すらしい。野田総理が「政治生命をかける」とまで言った手前、怒りも相当なものだろう。メデイアは「小沢氏 明日離党へ」の記事を掲載する。

野党からは「マニフェスト違反」と政権を揺さぶられ、党内からは小沢グループから「マニフェストの原点に帰れ」と批判される始末。

50人もの民主党議員が離党することは、野田総理の政権運営に大いに影響するのは誰が見ても分かる。

政治は更に混とんとしてきた。

民主党は、保守系、革新系が入り交ざった綱領もない、はっきりしない政党なのだ。だから民主党を維持することは政策ではなく、「融和」しかないのだ。融和が失われれば即分裂の危機になる。

輿石幹事長が「融和」を重んじ、分裂回避に動き、周りから見れば無駄な話し合いを続ける気持ちもわからないことではない(勿論別な理由があるかもしれないが)。

また、3党合意で衆議院を通過した法案だから、小沢さんが言うように「参議院での強行採決の回避」など野田総理にとっては受け入れられない話だ。

今回の騒動も野田、輿石、小沢の3者で進め、他の人間は何をしているのかと思っていたら、前原さん、鹿野さん、岡田さんが時々野田総理を援護する発言をしている。旧民社党系、旧社会党系のグループがどう考えているのか。

「民主党よ 何処へ」だ。

自民党から求められている「早期の解散・総選挙」も、野田総理は「やるべきことをやり抜いたら国民に信を問う」と繰り返すばかりで、何やら菅前総理に似てきた。

ゴタゴタが続けば、早期解散の時期は過ぎ、任期いっぱいの総選挙になってくるだろう。

総選挙で民主党は惨敗し、分裂、再構築し国民にその新しい姿を見せることだ。最大の支援団体の連合からも愛想を尽かされそうな今の民主党を支持などできない。

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