2013年1月20日日曜日

政党の野合・合流、連立:政治の混乱と不信を助長するだけか


政党の生き残り、隠れ蓑、数あわせの野合・合流、連立は、政治に混乱と不信を助長するだけで失望だけが残る。それでもやらなければならない大義は何なのか。第三極として期待された「日本維新の会」で続く内部抗争、分党で後味の悪い結果になった「日本未来の党」、「生活の党」、衆院選で大惨敗の結果を受け再生の難しい民主党の姿を見ると、そう感じざるを得ない。

遠くは、日本新党、新党さきがけなどが連立で樹立した細川政権を思い出す。熊本県知事を辞めた細川さんが日本新党を作ったのを機に新党が乱立した。保守の細川さんは、選挙で惨敗した自民党と手を結ぼうとしたが、小沢さんから「総理はどうか」と持ちかけられ新党の連立政権になった。

当時、細川さんが何を目論んで自民党と組もうとしたのか定かでないが、数で政権を取ろうとする小沢さんと組んでしまった。

結果は、唐突な環境福祉税構想の発表で政権内がギクシャクし、自らの「政治とカネ」の問題で政権は7ヶ月で消えていった。

今回の衆院選で第三極を目指すはずだった「日本維新の会」も期待外れに終わり、その原因が石原さん率いる「旧太陽の党」との合流にあったとして、今主導権争いが勃発しているように見える。

期待の大きい橋下さんは、取り繕いに必死らしいが、メデイアの作り上げた石原ブランドに頼った失敗は大きい。古い体質の自民党と戦うはずの橋下さんが古い自民党体質の「旧太陽の党」と合流したのだから整合性を疑う。

「大阪維新の会」と「旧太陽の党」との確執は解消できないのではないか。

小沢さん率いる「国民の生活が第一」がダーテイーさを隠すためにクリーンな嘉田「日本未来の党」を隠れ蓑にしたが、民主党分党時のゴタゴタ、立候補者届け時のゴタゴタで信頼を失ってしまったのだろう。

保守から革新のごちゃ混ぜ民主党も内部抗争、離党騒ぎ、反執行部発言の垂れ流しで衆院選は大惨敗で、再生の可能性すら危惧されている。旧社会党系が主導権を握るか、保守系グループがどう出るかが党の運命に関わってくる。

では既成政党はどうか。

社民党、共産党は伸びない。社民党は選挙を経る度に消滅の道を歩んでいる。

最後までアジェンダを守った「みんなの党」も、第三極の核として期待されている。政策第一を貫いた姿勢は信頼できる。

しかし、連立を組んだ場合にどうなるか。政策、党運営に微妙な違いもありそうなので、党内主導権争いも出てくるのではないか。

どっちみち「頼れるのは自民党だ」という考えの傾向は、先のメデイアの世論調査での「投票するとしたらどの政党か」の質問に、自民党が37%の圧倒的多数だったことからもうかがえる。

民主党に至っては消費税増税の8%にも届かなかったのではないか。

しばらくは、自民党+公明党の連立政権に頼るしかないが、ねじれ国会対策で他党と連立を組むにしても政権公約に影響が出るような連立では、国民は離れていくだろう。

若者の政治離れをインターネット選挙導入で回避しようとしているようだが、そんな事で投票率が上がることなど考えにくい。

地に足の付いた政党が望まれるのではないか。

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