2013年1月6日日曜日

旧「日本未来の党」分党騒ぎ:騙した政治家が悪いのか、騙された有権者がバカなのか


第三極の一端として期待された(?)旧「日本未来の党」の分党騒ぎは、当然予想されたとはいえ、騙した政治家が悪いのか、騙された有権者が悪いのか。おまけに政党交付金を新党「生活の党」がまるまる手に入れたという後味の悪い結果になった。

学者出身の嘉田滋賀県知事が立ち上げた旧「日本未来の党」に、小沢さん引き入る「国民の生活が第一」が合流し、衆院選で不利だと見られていた「国民の生活が第一」がクリーンさを求めて衣替えしたことになる。

「これで小沢さんからバトンタッチですね」(嘉田)、「思う存分やってください」(小沢)の会話は国民にどう映ったのだろうか。

「小沢さんを使いこなす」、「小沢さんの力を使わない訳はない」という嘉田代表の発言は、今から思えば思い上がっていたのではないか。

10年で「卒原発」は、その道順が分からなくても、それなりに賛同を得たのではないか。大飯原発が事故を起こせば琵琶湖が放射能で汚染され、その水を飲料水にしている京阪神地区に甚大な影響を及ぼす。それを回避するには卒原発に至ったのだろう。

選挙結果は、小選挙区で2人、比例区で8人、340万票を得ても大惨敗に終わった。小沢さんは、これではダメと見たのか直ぐに分党し新党「生活の党」を結成した。国会議員15人の陣容だ。一方の嘉田さんは、社民党を離党した阿部さんを党首に「日本未来の党」を作った。

小沢さんは「参院選で復活」を狙うが、15人ではどうしようもない。離党、新党結成を繰り返し、その都度巨額の政党交付金を手にしてきた行為は国民の理解を得にくいだろう。そんな党は消滅すべきだと思う。

小沢さんは生き残りをかけ野党との共闘が必要だが、驚いたことに新聞報道では民主党との合流も可能性があるというのだ。海江田代表を代表選で担いだこともあり、海江田さんは明言を避けている。万一再合流になると、民主党内の嫌小沢派が離党することになるだろう。

まだまだ、不安定な政局が続くことになる。
嘉田県知事も支援団体、県議会の兼務反対で、県知事職に戻った。請われて知事選に出て当選したが、そのうちに支持者の意に反して政党に関わるようになり、地方財界、議会ともギクシャクし結局は落選し去って行った田中康夫さんの例もある。

地方自治体の首長が国政の政党を兼務することは難しいのだ。日本維新の会だってどうなるか分からない。「市長職が忙しくて、そんな暇はない」という現職市長のコメントをどう考えるか。

そして、「卒小沢」で国会議員活動をやってほしいと思うのだが。

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