2023年2月9日木曜日

東京五輪は何だったのか:招致委、組織委の不祥事、アスリートの「わがまま」、そして最後の付けは都民に

 東京五輪が終わってみれば、招致委員会、組織委員会の逮捕者を出しての不祥事、アスリートの「わがまま」が大きな設備投資になり、その付けは都民に回ってきた。経済効果が大きい以上に安倍元総理の政治李ヨプが大きかった。

「福島の復興を世界に」「コロナに打ち勝った姿を世界に」と五輪の効果を訴えたが、その政治利用はことごとく打ち破られ、残ったのは安倍さんの「はしゃぎすぎ」と「お・も・て・な・し」がマドリッド、イスタンプールの候補地を破って東京を勝ち取った。決定した会場の日本関係者のはしゃぎすぎは目に余った。これがスポーツの世界かと疑う。

猪瀬元知事は「4000億円」の資金が用意されていると財政的に問題ないと言った。これが他の候補地を引き離す要因になったか。後で考えるとスペインは財政的に厳しかったし、トルコは政変が起きた。東京以外に決まっていたらIOCも大変だったと思う。

それでも当初は盛り上げに欠けるとIOCは疑問を感じていたが、政府が乗り出し期待感を上げた。

当初はコンパクト大会を目指したが、アスリートは「東京近辺で新しい大きな会場で多数の観客の前で協議をしたい」といい、分散競技を嫌ったが、気温の問題でマラソンと競歩は札幌にうつした。IOCの意向だ。

コロナ禍も加わり、1年の延期が決まったが、選手、記者連中は宿舎と7会場をシャトルバスで往復する不自由な大会になった。日本人の生活など世界に発信することはできなかったか。

コロナ禍で中止かどうか議論されたが、「コロナに打ち勝った姿を世界に」と安倍さんの意向が優先た政治判断だった。

大会が終わると、出てきた不祥事は驚くばかりだ。

招致委員会ではアフリカ勢の票が欲しいためにある人物に票まとめのために数億円が支出され、責任を取って当時の竹田JOC  が辞任した。招致委員会のカネの使い方はどの大会でも問題を残した。

そして、組織委員会では高橋元理事が受託収賄罪、こんど森元次長ら3人は談合罪で東京地検の逮捕になった。短期間に大きなイベントを成功させるにはこんなこともあるだろうと思われるが、五輪は公共事業だ。公明正大な運用が欲しいが、国民、都民を置き去りにした政治ショーだった。

私たち都民は後始末の責任をになうことになる。もう五輪は嫌だ。アスリートも「おねだり」ばかりでなく責任を取ったらどうか。


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