2024年8月15日木曜日

岸田曰「国民の共感を得る政治」:自民党政権にその矜持があるのか

 「自民が変わる第一歩は自分が身を引くこと」と岸田総理は自民党総裁選に不出馬を宣言した。14日の突然の記者会見での不出馬宣言はギリギリの決断だったのか。この機を過ぎると「追い込まれ不出馬」になり岸田さんのプライドが許さないのだ。

「政治とカネ」の問題が明るみに出るとその対応、責任の取り方で国民の不信を買い、内閣支持率は20%を切り、自民党支持率も下落だ。

さらに、補選や地方選挙で自民党は負け続けた。「このままでは衆院選に勝てない」と自民党内で「岸田おろし」の声が上がったが、岸田さんにしてみれば「なんで俺に責任」という考えだろう。

しかし、自民党の不祥事は総裁としてトップの責任があるがその責任も取っていないと批判が高まる。

「自民が変わる第一歩は自分が身を引くこと」は当然の結論だ。自民党政権に矜持のある総裁が出てくるかが問題だ。

一方、岸田さんにどんな実績があるのか。

長く続く低い賃金伸び率、国民生活くで官製賃上げで、系小材会に賃上げを要請した。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー問題が出てくると原発再稼働にかじを切った。防衛力許可の問題、防衛費の増額では安倍さん以上の保守派になった。核拡散防止では広島サミットで対応しようとしたが、拡散防止条約にも署名せず、会議にオブザーバーとしての出席も避退する中途半端な態度をとった。

G7の議長国でもあって世界を飛び回る活躍(?)をしたように見えたが、外交では点数を稼げず、その背景には「政治とカネ」の問題が大きく立ちはだかった。

また、。国民生活を苦しめる円安ドル高は海外の訪日客は「安い日本」と言い、輸出産業には大儲けをもたらしたが、世論調査でも気病する政策は物価高対策だ。外交、憲法改正は政策としては低評価だ。

当初岸田さんは「聞く耳を持つ」と国民にPRしていたが、結局は「聞かない耳を持つ」人間に代わってしまった。

岸田さんは現職として、総裁選に不出馬を宣言した。立候補者は気兼ねせずに名乗りを上げることができるようになり、公明正大な総裁選を期待したいところだ。

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