2016年8月12日金曜日

これも女性活躍社会か:どうなる小池都知事、目くらまし人事の稲田、丸川両大臣

これも女性社会なのか、どうなる小池都知事、安倍総理の稲田、丸川両大臣の目くらまし人事。女性が政界で活躍出来る機会があることはいいことだが、サプライズ、目玉人事で一時脚光を浴びるも、小泉政権の田中外務大臣、赤松法務大臣のように成功した例しがない。

女性初の小池・都知事はどうか。

誰が見ても国政で活躍出来るチャンスはなく、都政に移ったと思われる。メデイアを上手く使い、「ひとりぼっちの戦い」をイメージし、冒頭解散、利権追求、舛添問題の検証と出馬会見でのキャッチフレーズはさすがだった。背後にブレーンがいることも想像出来た。

対自民党都連、議会では舛添事件が問題を明らかにしてくれたために「東京大改革」という大きな政策が出来あがった。都民が人気者、知名度のある都知事を選び続けたために議会、都庁内を調整できる人間が必要になりドンと呼ばれている内田さんが幹事長として重宝された。

舛添問題での右往左往する都議会、小池さんの登庁後の挨拶回りでの自民党控え室、議長室での大人気ない対応は国民の顰蹙を買ったが、背後に内田さんがいたのだ。

内田派の多い自民党都議に対して来年の都議選では新党結成し小池派議員を増やす対議会戦術が出て来た。おおさか維新との連携も考えられているようだが、今回の小池さんの出馬でついてきた国会議員は若狭さん一人とは情けない。その若狭さんも自民党HPから削除されたようだ。

でも小池さんの場合、男だったらどうなっていたか。恐らく落選だっただろう。それだけ小池当選は風頼りのポピュリズムの結果だ。

一方、稲田、丸川さんはどうか。

稲田さんは当選回数も少ないが、安倍さんの覚えも良く政調会長から防衛相になった。安倍さんお気に入りの最右翼の保守派だ。早速中国から靖国参拝を止めるよう忠告されている。どう行動するか。安倍総理はそこまで考えての人事だったのか。

丸川さんも環境相では放射能除去基準発言で顰蹙を買った。それが五輪担当相になった。

稲田さん、丸川さんにせよメデイアでは良く考えられた人事という一方で、小池さんに対する「かませ犬」という評価もある。稚拙な人事として批判されているのだ。真剣に政治を考えればこんな人事はないだろう。

大臣に誰がなれ、政策は官僚が作り国会答弁も官僚が作成したペーパーの棒読みだ。秘書のアドバイスが無ければ答弁できなかった田中防衛相(今回の参院選で落選)を思い出すが、女性では法務大臣にそういう人がいた。答弁できないのは皆分かっていたから答弁席に着くと笑い声が聞こえたほどだ。

大臣の女性登用は総理のサプライズ狙いしかなく成功しない。将来の総理とまで言われ重要閣僚での登用がメデイアで話題になった小渕さんも自らの「政治とカネ」疑惑でつまずいた。経済産業相についたが答弁はペーパーの棒読みで総理の器とは思えなかった。

群馬5区は田舎選挙区、優秀な対抗馬も出ないので切磋琢磨する必要はない。稲田さんだって選挙区は福井、勉強する機会があるのか。

小池さんも今でも対抗姿勢を貫いているが、一旦追求の手を緩めると一気に信用を落とす事になり、決して安泰な立場ではないのだ。高騰するオリンピック関連費用をどう処理するか。舛添さんは当初、根拠を示せ、責任者は責任を取れと真っ当なことを言っていたが、いつの間にか了承してしまった。


女性だからと言って過度の期待は禁物だ。サプライズと実績は無関係だ。

0 件のコメント: