2022年1月4日火曜日

今日の新聞を読んで(517)サンデン教授曰く「専門性の低い仕事を見直せ」と

 

ハーバード大教授、マイケル・サンデンさんが、専門性の低い仕事でもコロナ禍で社会生活に必要なエッセンシャルワーカーがいる。能力に重きを置いた社会ではなく、そういった人たちに敬意を払う社会への転換を説いている。 

コロナ対策で外出を控えている人たちに、ウーバー・イーバーなどのように食事を届けたり、買物を代行してくれる人たちもデジタルなど専門性の高い仕事をしている人に比較し専門性の低い仕事だ。 

こういった人たち、仕事にも光を当てろというのだ。わが国でも成長選略で「人への投資」をあげる人もいるが、大学への偏った教育の投資を配管工や電気技師など学位には関係ないが尊敬に値する仕事、こうしたスキルを若者が学べる場を増やせと提言する。 

確かに社会生活を維持するためにはインフラ整備の仕事は大事だ。街中で道路工事、ガス、水道の配管工事、電気工事などを見ると若者がいない。リーダーは資格を持っているだろうが実際の作業は中高年が中心だ。 

確かなことは、今後首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火など自然の大災害が予測されている。復興事業にはこういった人たちが重要だが、いざとなったらどうなるのか。 

高齢化、人口減少で労働人口の減少が危惧され、海外からの労働者の移入、留学生の技術取得での仕事の補充をしなければならないのが日本の現状だ。

バンデミックは「私たち全員が一つの未来を描かなければならないきっかけを造ったという。今、経済再生でポストコロナ前を目指しているように見えるが、考え方のギアチェンジが必要なのだ。

 

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