母親が統一教会に巨額な献金をし、その娘さんが凶弾に賠償を求めた上告審判決で最高裁は「教団に賠償を一切求めない」とする念書は「公序良俗に反し無効」とする判断を下したが、教団側の責任については高裁に審議にやり直しを求めて差し戻した。
1,2審でどんな審議がされたのかわからないが、一般国民として社会通念上考えられる当然の判断だと思う。何故、1,2審と最高裁では判断が違うのか。
新聞で最高裁の初判断を見ると、賠償を求めない「念書」は憲法に保障する「裁判を受ける権利」を制約することになり有効性は慎重に判断する必要があるとし、今回は「公序良俗に反し無効」とした。
さらに、女性は認知症であり、合理的判断ができないのだ。
また、献金の在り方、勧誘の在り方としては社会通念上逸脱した場合は違法であり、1億円の献金は「異例」と判断し再び検討するために高裁に差し戻した。
高裁の判断は検討不十分、今回最高裁が示した枠組みに沿って審議をやり直せと言う。
最大のポイントは「教団の責任だ。これに関しては最高裁は判断をしていない。
1,2審と最高裁判断はどうして違うのか。下級審は最高裁の判例などを参考に判断するが、今回の念書は通常の念書とは違い、最高裁の判例もないか。思うに一般的な契約上の念書の存在は有効であり1,2審は有効と判断したために教団側の責任追及が難しかったのか。
しかし、この判断が多くの信者、家族の救済に役立ってほしいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿