2024年7月13日土曜日

円高への道:FRBの利下げしかないのか、日銀の利上げは

 円安による物価高、儲けている企業もあるが国民生活は混迷だ。消費も伸びていないという。米国との金利差を縮めるには日銀が金利のある経済を目指し0~0.1%のほぼゼロ金利から利上げをする必要がある。しかし「利上げ」への言及を繰り返すが実施には至っていない。

一方、FRBが利下げをする可能性も繰り返し言及されているが思い切った実施はない。米国が求めるのは5.25~5.5%の高水準の政策金利を4%台に低くすることにある。だから2回の利下げを言う。

米国では、消費者物価指数が前月比0.1%さげ4年ぶりのマイナスで、前年比3.0%上昇は市場を予測を下回っている。そこでパウウェル議長は「インフレが鈍化している」とみる。ここで2回ほど利下げし、政策金利を4%台にもっていきたいのだ。

米国の利下げは金利差を縮めるために日本にとっても好都合であるが、現在の政策金利0~0.1%はほぼゼロ金利だ。だから金利のある経済ということで利上げするとすれば0.25%刻みでということになる。

日銀が今の物価高、賃上げの状況をこのましい好循環とみるかどうかは日銀の判断次第だ。万一利上げするとすると国民生活全般にメリット、デメリットが出てくる。選挙も控え政府がどう判断するかも重要な課題だ。

米国が政策委金利を4%台にもっていくか、日銀が政策金利をどの程度上げていくか。難しい判断になる。

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