2009年7月21日火曜日

それでも勝てると思っている麻生さんの不思議


麻生さんの最後まで「逃げ」と「意地」で、解散・総選挙が決まった。今の自民党の「てんやわんや」には、程々飽きた。
 こんな無様な国民に晒すと支持率が落ちるのは当然で、最近の朝日新聞の世論調査でも、自民党支持率20%、内閣支持率17%と下落を続けている。

麻生さんの「解散は自分の手で」という気持ちは分かるが、そのためには、十分な指導力を発揮してもらいたいモノだ。

 今回の自民党両院議員総会が、麻生さんの「嫌だ」で懇談会になり、しかも非公開と来たから誰が見ても麻生さんの「逃げ」の姿勢がありありだ。

 全国紙には、なかなかすっきりした論調の記事がないが、たまたま岡山で山陽新聞の社説で「麻生首相の指導力どこへ」という記事が目についた。内容は下記の通りだ。
 「党のリーダーとしての指導力が感じられない。本来なら都議選大敗を受けて、要求される前に自ら両院議員総会を開き、考えをしっかり訴えて、衆院選への協力を取り付けるべきだ。足下の党内で信頼が大きく揺らいでいるのに、総選挙で国民に信を問えるのか」
 
 全くその通りだ。官邸の記者会見で、「自民党に任せている。私どもは何も決めていない」「私は決まったことに従っているだけだ」との麻生さんのコメントからは、自分が総理・総裁であることの意識が全くかけている。

 麻生さんは、本当に自分で勝てると思っているのか。

 結果は惨敗であったが、都議選での応援で、多くの人が集まり声をかけられたり、握手を求められると、自分は人気があると誤解するのか。

 グーグルで「○○劇場」を検索し、小泉さん、麻生さん、東国原さんの注目度を調べてみた。小泉劇場は98,000件、東国原劇場は134,000件、麻生劇場は3,080件がヒットしたことからも、麻生さんの注目度は全く低いのだ。

 これまで、麻生さんが総理に居座れた理由は何だったのか。

 要は、麻生さんは国民の「信」を得ていると考えていることだ。昨年9月の就任時は、議員内閣制で国会の指名を受けている。今回の衆議院での内閣不信任案は否決された。官邸の記者会見でも、「信任を受けている」と豪語している。「麻生ではダメだ」と思っている自民党議員でも、野党の挑戦は拒否した格好だが何とも理解できない結果だった。

 麻生さんに勝てるチャンスはあるのか。

 全くないと大方の人は思っている。でも少しでも人気を回復する方法はある。小沢さんや鳩山さんの政治献金疑惑での“敵失”だ。今後40日の間に、この問題がどう進展するのか。小沢さんの政策秘書の公判開始の時期も重要になってくる。

 今回の都議選での民主党の勝ちすぎから、「振れ戻り」も期待されているようだが、今回はないだろう。

今、国民は「CHANGE」を期待しているのだ。小沢さんや鳩山さんがダメなら、岡田さんが居る。

 21日午前の自民党懇談会は、非公開から公開にするというニュースも流れたが、自民党は根本的に対応を誤った。

 自民党は潔く、下野すべきだ。

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