2010年4月30日金曜日

民主党の異常なまでの小沢擁護


私達は、全国民の代表者として議員を国会に送り、国政を託している。しかし今の民主党の小沢擁護の動きには違和感を感じる。

小沢さんが検察特捜部に出頭を要請されたとき、小沢さんの秘書が逮捕された時、そして今回の検察審査会の「起訴相当」の議決が出たとき、小沢擁護の動きが目立った。何を間違ったのか「検察審査会制度の見直し」まで言い出した。

「政治とカネ」の問題で発言することは、その責任が小沢さんに及ぶことから、一部の議員を除いてはダンマリを決め込む。あからさまに小沢批判をすると、選挙資金、公認で仕返しされて「公正な選挙」に反する状況を作り出している。

それが、小沢さんへの恐怖心を植え付けている。これでは正当な政治活動が出来るはずがない。

政府が決めた政策も、小沢さんが「これが国民の声だ」と言えば、簡単にひっくり返る無秩序さ。政府、与党の不一致が支持率を大きく下落させている要因の一つであることは間違いない。

さらには、小沢さんは自らの政治資金疑惑で、検察機関の追求に、300議席以上の圧倒的な議席数を利用していることだ。絶大な権力を持っていれば、検察も手控えるであろうが、辞任して一議員或いは国会議員でなくなると、検察は容赦なく追求してくるだろうことは、金丸さんの例ではっきりしている。

しかし、これも犯罪がある場合であって、小沢さんが言うように「何らやましい点はない」のであれば、一議員あるいは議員を辞めて一人になって、自身の疑惑追及と戦っていけばよいことだ。

小沢さんは、常に政治改革を唱えるが、「ちっとも変わっていないのは、小沢さん」自身である。小沢さんが変わらなければ、改革など出来るはずがない。

圧倒的多数の議員を背景に、権力で検察に対抗する道具に我々が選んだ国会議員を使ってはいけない。

民主党議員は、今の執拗な小沢擁護が国益にあっていると思っているのか。民意の80%は辞任を望んでいる。民主党執行部内でまかり通る理屈は、国民には通用しない。

今年のメーデーでも連合の古賀会長は「国民の指摘に真摯に耳を傾けよ」と警告している。このままでは、民主党は主要支持団体からも距離を置かれることになる。
写真:民主党本部 議員の本音は「小沢辞任を」だろうが、口に出していえないところに民主政治などあるはずがない

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