2010年4月27日火曜日

小沢「起訴相当」:「判官びいき」から「疑惑追及」へ




不幸なことに政界の実力者である小沢さんであるが、政治資金疑惑での特捜部の先の捜査では、特捜しか知り得ない情報がリークされ、特捜の世論操作の疑いが出てきて、「判官びいき」で小沢さんを擁護する意見が続出した。

ついさっきまで、疑惑を訴えていたコメンテーターが、世論操作を批判する姿勢に変わった程だ。

検察内でも、疑惑を追及しようとする現場検事と、検察トップの保身から意見の対立があり、検察への批判もあってか、「不起訴」になった。

その決定を受け、今まで検察と戦う姿勢を示していた小沢さんは「自らの潔白が証明された」と強弁する。こんなことでは、政治家の疑惑追求も沈滞するのかと思っていたが、国民感情は疑惑の追及へと向かった。

27日の検察審査会において、11人全員一致で、小沢さん「起訴相当」の議決がされた。

この小沢さんの政治資金疑惑は、例を見ない悪質さが伺える。

何故4億円もの大金が右から左に動かせるのか、手持ち資金がありながら何故、銀行からの借り入れ操作をやらなければならなかったのか、そして何とも複雑な資金操作を秘書が勝手に出来たのか、さらには結党、解党を繰り返す小沢さんは、税金から拠出される政党交付金の残金をどう処理していたのか、知りたいことはいっぱいある。「何ら問題ない」と一言でかたずけられる問題ではない。

そして、私設秘書、公設秘書が逮捕される事態に至っては、直接議員に管理責任はなかったとしても、政治責任はあることは、小沢さん自ら認めているところであるが、言葉ばかりで何ら責任を取ろうとしない。これが、悪いことに民主党内に腐敗体質を醸しだし、石川、小林議員もダンマリを決め込んでいる。

小沢さんは、この検察審査会の議決を受けても「粛々と職務を全うする」と幹事長の職にへばり付こうとしている。世論調査では、80%の国民が辞任を要求している。国会議員を辞めろと言う人もいる。

大衆迎合の世論に左右されることはないと言う意見もあるが、民主党が政権に付けたのも大衆迎合の結果ではなかったのか。このままでは、昨年8月末にリセットされる可能性が高い。そうなると2度と民主党政権など出来ない(民主党を中心にした連立政権も同様だ)。

小沢さんは、私利私欲を棄て政界から身を退くべきだ。
写真左:東京地検、内部で意見対立があったが、強制起訴になるとどう対応するのか
写真右:民主党に激震

0 件のコメント: