2010年4月20日火曜日

空虚な時間ばかりが過ぎる民主党政権


それでも何故、民主党政権を支持するのか

米国には、普天間問題で相手にされず、不信感ばかりが高まる鳩山政権に、腹案と考えている徳之島移転も大規模反対集会で機先を制された。
移転先代替案を検討したがうまく進まない印象を米側に植え付け、在日米軍のあり方を再検証させる機運になってきたら、逆に鳩山政権の功績になりかねない。鳩山さんが、それでも粘る姿勢を崩さないのは、そのためか。

政権トップ2人が、「政治とカネ」のスキャンダルを抱えたままの、政権運営が危ういことは分かっている。しかし、世論をよそに2人は説明責任を果たそうとしない。近づく公判、検察審査会の動きが気になるところであるが、人ごとでは辛辣にコメントできても、自分のことになると一向に煮え切らず、自分勝手の解釈を押しつけ、あたかも正論のように言う政権トップの姿勢は、憤懣モノである。

自分たちの処遇が曖昧だから、石川議員、小林議員の政治資金規正法違反事案も、思い切った解決が出来ず、信頼を失している。

この経済環境を改善するために、財政出動か財政再建かが議論されている。私もここは亀井さんの主張するように、思い切った財政出動だと思うが成功する証はない。財政再建のために、増税議論が出てきたが、選挙で勝ちたい政権政党にその勇気はない。新しく結成された党も、明記しないことで誤魔化そうとしている。

増税のまえに、税金の無駄排除が先決である。政権は「事業仕分け」に期待しているようだが、大山鳴動してネズミ一匹の例もある。賛否両論あるが、劇場化だけは避けるべきだ。
メデイアで注目されてもろくなことはない例だ。

選挙目当ての人気取りのマニフェストのごり押しは、もってのほかだ。政権担当者にとっては、その座に居座り続けることが出来るメリットはあるだろうが、サービスを受ける国民はたまったものではない。一時(どのぐらいつづくか?)の「子ども手当」で一部の親が潤っても、借金は子達に受け継がれる。

支持率は下落の一方で、「民主党らしさ」が要求されている。政権交代前のあの時に帰ろうという。闊達な意見の続出、若手・中堅議員の活躍は目を見張るモノがあったと今になっては思える。

民主党が変に変わってきた背景には、先の衆院選で党の総得票数以上の議席を確保したことだ。圧倒的多数の議席は、先の自民党政権と同じことをやり出した。結局、民主党も自民党も、小沢さんがいる限り、何ら本質的には変わらないことだ。

一方肝心の「自民党は」と言うと、「オレがオレが」の舛添さんにひり廻され、自分たちの言い分が通らないとみた「老人達」が離党し新党を結成した。若手、中堅議員が続かないから、期待もされていない。ここに来て一段落したようにも思える。

谷垣さんでは選挙に勝てないと言うが、では誰が出れば勝てるのか。舛添さんや河野さんは自分だと言うだろう。相変わらずの「オレがオレが」では先行き期待できない。

折角世論調査でも、「次の参院選比例区での政党は」と問われ、民主党24%、自民党20%で前回の9ポイント差が4ポイント差まで迫ってきた。派閥の解消も進み、無所属が35人になり、第2グループになった。

ここは自民党にも踏ん張ってほしい。

「官がやることを 政治がチェックできず、国民もチェックできなかった」ことが自民党長期政権の崩壊に繋がった。「政治のやることを 国民がチェックできない」ようになると民主党政権の崩壊に繋がる。
今の民主党よりも、今回の挫折で学習した自民党の方が頼れる気もするが・・。

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